「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「スタメンは試合前のミーティングで言われてビックリした」(奈良輪)・「マルキの存在が大きい」(俊輔)+六反・兵藤他 [清水戦後インタビュー] -1,903文字-

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「勝って予選リーグ突破を決めたいということで選手を送り出して、そのとおりの結果を出せたことを嬉しく思う。昨年は予選リーグ敗退だったが、今年は決勝トーナメントに進出して優勝を目指せることを喜びたい。今日は相手のディフェンスラインの裏というよりもギャップを攻めることがテーマだった。序盤はスムーズではなかったが、時間経過とともにボールの出し手と受け手が共有して、時間とともに押し込めた。(藤田投入の意図は?)マルキーニョスは前で起点になっていて良かった。交代は1-0で勝っている、それと他会場の経過を頭に入れて進める中で、次の鳥栖戦に向けてマルキーニョスを休ませたいというのが一つ。それと藤田もとても調子が良くて、相手の裏を狙える。ヘディングで取ったように高さもあるけどディフェンスラインの裏を突くランニングは武器になると考えた。(マルキーニョスへの評価を)ウチのチームはベテランが多いとよく言われるが、年齢はベテランでも動きの質は年齢を感じさせない。今日のゴールも難しい体勢から打ち抜いた。状態が良い証拠だと思う。(メンバーをほとんど入れ替えずに勝利にこだわった理由は?)中途半端なゲームプランを立てたくなかった。連戦なので疲労も考慮しながらではあるが、けがにつながらないのであればできるコンディションだと思ってメンバーを決めた」

GK 30 六反 勇治

「エスパルスはもっとアグレッシブに来ると思っていたけど、前半は思ったよりも相手のまったりとしたペースに付き合ってしまった。自分たちのピンチは自陣でミスをして、遅れてファウルをするようなところだったので、後半はそれに注意しようと話して入った。2-0にできたのは良かったけど、そこから相手に1点決められてからは元気を出させてしまった。今日は引き分けでも予選リーグ突破だったけど監督は勝とうと話していた。失点したのは反省しないといけないけど目標は達成できたし、90分間のゲームコントロールとしては良かった」

MF 8 中町 公祐

「あまりにも相手がボールに対してプレッシャーをかけてこないので『どうしたの?』という感じだった。ある程度出てきてくれれば縦パスを入れることもできたけど、それが難しかった。ただ強引に裏にボールを蹴るよりも、ウチは連戦でもあるからしっかりボールを動かしていくことがチームとしてできたと思う。そういった全体の意思統一ができていた。シュンさん(中村)が交代してからは、戦術的なことで言えば(佐藤)優平は前へ行ってボールを追いかける感じだったけど、それまでとバランスが少し変わってしまった。局面での厳しさを学べたのは良かったと思う。ただリーグ戦ではほんの少しのミスでボールを奪われたことがきっかけで失点になってしまう。全体のバランスを含めてピッチ内で修正しないといけなかった」

DF 24 奈良輪 雄太

「スタメンは試合前のミーティングで言われて、そのときはビックリした。できるだけ気持ちの整理をして、自分にできることは限られているので、できることをやろうと思った。90分間のことは考えず、できるところまでやろうという気持ちだった。でも最後までピッチに立って勝利に貢献できたことは良かった。スタメンが決まったときはいろいろな人に声をかけてもらったけど、ピッチに立つのはベンチやスタンドにいるのとは全然違うと感じた。試合後、あのクロスはGKのボールだろうとみんなに言われた(笑)。でも自分のクロスがゴールにつながってよかった」

MF 7 兵藤 慎剛

「シュンさん(中村)がうまくタメを作ってくれていたので、シュンさんがベンチに下がってからチーム全体の距離感が悪くなってしまったのは反省しないといけない。自分たちで疲れる試合をしてしまった。でも全体的には何もさせなかったと思うし、あのまま同点に追いつかれるよりも勝って気持ち的にも気分良くリーグ戦に向かえるのはいいこと。1点目は(齋藤)学と近い距離でプレーできれば、ああいうパスを出せる」

MF 25 中村 俊輔

「今日はマルキの存在が大きい。ああいうFWがいると助かる。ウチがビルドアップする場面でエスパはあまり出てこなかった。ウチはビルドアップがうまくない。今日は何もなかったけど、相手がプレッシャーをかけてくるときを想定して練習しないといけない。プレッシャーをかけられてロングボールを蹴っても自分とマルキでは競り勝てないことも多い。うまく(齋藤)学の裏を使うとかしないと。とりあえず今日はきっちり勝てたのは良かった。ロク(六反)も良かったし、奈良輪もアシストできて良かった」

 

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