「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「アビスパサポがゲーフラを掲げて応援に来てくれた」(六反)「韓国遠征で若い選手を鍛えたい」(樋口)+冨澤・中村・小林他 [鳥栖戦後インタビュー] -1,809文字-


【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「本当にタフなゲームになった。5連戦の一番最後、それからこの暑さ。でもこのタフなゲームを選手たちは冷静にアグレッシブに戦い抜いた。この勝ち点3は本当に大きい。鳥栖の早めのロングボールやセカンドボールへの圧力はここ数試合で一番徹底されていたと思う。最初の20分くらいまでは距離感、特にセカンドボールへの距離感が悪くて拾えなかった。でもセカンドボールを支配してから、後半はボールをしっかり回して、相手に食いつかせてからは縦パスを入れる。そういった狙いをチームとして共有できていたと思う。(中澤の状態とファビオについて)けがの状態はまだハッキリ聞いていない。強い打撲か、というところ。交代で入ったファビオはナビスコカップを中心に起用する中で、彼のポテンシャルはこのレベルでも通用すると確信していた。交代で入ってもよくやってくれていた。(リーグ戦で初めて1-0で勝てたことについて)ここにきて失点ゼロは大きな手ごたえを感じている。ディフェンスラインに向かってあれだけロングボールを蹴られてもセカンドボールも含めて集中力を切らさなかった。今シーズンは2点目を取って勝ち切るゲームができていたが、ここまでは集中力の高いゲームを続けられていると思う。(今後に向けて)チーム全体は明日からオフになるが、26歳以下の選手で韓国へ強化遠征を行う。そこで若い選手たちを鍛えたい」

DF 27 富澤 清太郎

「試合前から鳥栖の持ち味であるアグレッシブな戦いになったら苦しいゲームになるとわかっていた。この暑さもあって実際に大変なゲームになった。ゴールになるFKの前にシュンさんから『いままでと少しボールを変える』と話された。それで軌道とコースを考えていたらピッタリあった。拮抗した試合で点を取れて嬉しい。今日はアクシデントがあったけど、ファビオは存分に持ち味を発揮してくれた。ボンバー(中澤)がいなくなるのは不安が大きい。ファビオはファビオの良さを出してくれた。チームの総合力という意味でも大きい勝利だった」

GK 30 六反 勇治

「本当は3-0くらいで勝ちたかったけど、1点取ってからはチャンスを狙いながら相手を無得点に抑えて勝つというミッションを達成できた。荒っぽい試合になることは予想していた。普通、ファーストプレーでいいプレーができれば前半はいいプレーをするものだけど、いろいろなプレッシャーでそれができなかった。今日はアビスパサポーターがゲーフラを掲げて応援に来てくれていて、それもすごく嬉しかった」

MF 7 兵藤 慎剛

「苦しいゲームだったけどセットプレーで点を取れるという雰囲気があった。後半はチャンスも作れていたけど、今日はマルキが当たっていなかっただけ。シュートチャンスまではしっかり行けていた。今日の相手はなかなかサッカーをさせてくれない。本当はこういった相手にもビルドアップからボールを動かしていかないといけないけど、まずは勝ち点3を取って中断期間を迎えることが一番の目標だったので、それを達成できて良かった」

DF 4 栗原 勇蔵

「下手したら0-0だけど、鳥栖は後半にバテると思っていたし、実際に足が止まってきた。90分で1点取れば勝てると思っていた。だから我慢して戦った。セットプレーで1点取って勝つのは強い勝ち方。ボンバー(中澤)がけがで抜けたけどファビオは能力がある。何か余計なことをしようとするタイプでもない。ちょっとだけ距離感を変えればやれる。ローテーションで3人で回しても問題なくやれる選手だと思う」

DF 13 小林 祐三

「1-0だけどチャンスは作れていた。我慢比べで勝った。サッカーをさせてくれない感じだけど自分たちの強さを見せることができたと思う。派手なプレーはチーム全体で少なかったけど、そういう中できっちり勝てたことに価値がある。苦しい展開でもそれをみんなが分かっている。バタバタしていたらウチのチームでは浮いてしまう(苦笑)」

MF 25 中村 俊輔

「相手はロングボールが多くてグラウンドも狭い。去年の嫌なイメージがあって、前半は向こうに押し込まれた。でも去年の途中から耐えられるようになってきた。途中からは。試合の途中からアイディアを指示してカンペーが競るようにした。システムチェンジではないけど、ゲームの流れで対処法ができていた。去年だったら引き分けでもおかしくなかった」

 

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