「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

少ないチャンスを得点に結びつけた集中力と、苦しい時間帯を全員で我慢した試合運びには、ポステコグルーも納得の表情 [J28節 磐田戦レビュー]

 多くの選手がコメントしているように、ジュビロ磐田戦では立ち上がりから難しい展開を余儀なくされた。

最下位の18位に沈む磐田はホームの後押しを受け、アグレッシブな姿勢で試合に臨んできた。さらに10月に入ったというのに気温30度近い気候は、選手の体力だけでなく思い切りの良さを奪ったのかもしれない。

マイボールを大切に扱えなかったという点では「自分たちから引き起こしてしまった部分が大きい」(ポステコグルー監督)。磐田最終ラインの背後を狙うのは悪くないが、問題はその回数と精度、そして使い分けだった。成功すれば大成功なのだが、パスが通らないと急ぎ過ぎたことになるから、サッカーは難しい。

序盤はピンチもあったが、どうにか踏ん張ったことに価値がある。喜田拓也が「90分間支配するのが理想だけど、相手も必死だしいろいろな手を使ってくる。我慢する時間帯は必ずある」と話したように、一筋縄に行く相手などいない。そんな時に、安い失点を喫しないことがどれだけ重要か。マリノスは自分たちの歴史から学んでいる。

思うようなパフォーマンスを発揮できないチームをラクにしたのは、30分の先制点だった。

 

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