「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「三冠」という言葉 :十日町キャンプレポート 2日目 (藤井雅彦) -1,573文-

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キャンプ初日の夜、チームは宿舎内の一室で約1時間のミーティングを行った。Jリーグ開幕からこれまでに消化したリーグ戦13試合とナビスコカップ6試合を対象に、良かった点と悪かった点を抜粋した映像を共有し、指揮官はキャンプのテーマを選手に伝えた。

それともう一つ。このミーティングで樋口靖洋監督は『タイトル獲得』を強く強調したという。リーグ戦では現在のところ3位の好位置につけており、カップ戦でも決勝トーナメント進出が決めている。それらと天皇杯を合わせた国内三大タイトルすべてを奪取する可能性を残している。樋口監督からは「三冠」という言葉も出たという。

ミーティングでの言葉は選手に伝播していく。実際、2日目の練習後に選手たち自発的に「三冠を…」というフレーズが聞こえてきた するとメディアは選手からそれを聞いて『ヨコハマ・エクスプレス』も含まれる各種媒体で発表する。監督によっては発行物を通じて選手への浸透度を確認することも珍しくないという。監督をはじめとするスタッフと選手、そしてサポーター。すべてがチームとして共有して進んでいかなければ目標は達成などできない。

選手の口からタイトルへの熱意が発せられたことを伝えると、指揮官は頬を緩ませた。そしてこう続ける。
「Jリーグ20周年のベストイレブンを見たら、ウチのチームにかかわった選手が5人もいて、しかも

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