「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

僕がチームのMVPを選ぶなら(大津)祐樹くん。祐樹くんが必死に練習している姿を見て「下を向いている場合じゃない。オレも、もっと努力しないと」という気持ちになりました (天野純)

 

 

 誰かひとりに頼るのではなく、まさしく“みんな”の力で勝ち取った15年ぶりの優勝だった。

 そこでヨコハマ・エクスプレスは、今夏にベルギーへ渡った天野純から独占メッセージをもらった。

 初めての海外挑戦に身を置く10番は、マリノスの優勝に何を思い、何を感じたのか。

 仲間への愛、ファン・サポーターへの愛、そしてクラブへの愛。その言葉は、すべてが愛に満ちていた。

 

 

 

マリノス、やってくれました! 優勝! すごい!

夏に海外移籍を決断してベルギーへ来てから、ずっとマリノスの動向を気にしながら過ごしていました。時差があるのでなかなかリアルタイムで試合映像を見るのは難しかったけど、終盤はずっと調子が良さそうだったので安心して朝起きてから速報画面を開いていました(笑)。

優勝を決めたFC東京戦は…、ベルギーだと朝6時のキックオフだったので、ぐっすり寝ていました(笑)。ケガからの復帰戦当日があって、寝不足になるわけにはいかなかったんです。でも仲間を信じていたし、マリノスの強さはオレが一番知っている。だから、まったく心配していませんでした。

起きてから映像や写真を見たら、キー坊(喜田拓也)がシャーレを掲げていました。うーん、想像通りちょっと絵にならない(笑)。現代風に言うと“映えない”という感じかな。キー坊、もっと頑張れ! 冗談はさておき、キー坊はキャプテンとしてチームを引っ張ってくれたと思うので、その努力や苦労が報われてオレも自分のことのようにうれしいよ。キー坊、あらためておめでとう。

自分がベルギーに行ってから、チームの勢いは衰えるどころか増していくばかりだった。

 

 

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