「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「今年はキャプテンもやらせてもらって、チームをどう導いていくかずっと考えていた」[喜田拓也、契約更改交渉]

 

 

11日、MF喜田拓也(24)が横浜市内の事務所で契約更改交渉を行った。

今季は扇原貴宏、天野純とともに3人主将体制のひとりとしてチームの先頭に立ち、ピッチ内外でフォア・ザ・チームを体現。個人としては1試合の出場停止を除く33試合に先発出場し、攻守両面での貢献が評価されて自身初となるベストイレブンに選ばれた。

優勝セレモニーや優勝報告会での見事なスピーチでも喝さいを浴び、名実ともにマリノスのキャプテンに成長した。それでも発言のほとんどは自分ではなくチームにベクトルを向けるのが喜田らしいところ。

シーズンを振り返り「優勝にたどり着く難しさを実感したし、それによって自分のひきだしも増えたと思う。成功体験を得られて、選手としてだけでなく人間としても豊かにしてもらえるものがあった」と充実の表情を浮かべた。

来季はJリーグ王者としてACLに臨む。昨日行われた抽選会の結果、シドニーFC(オーストラリア)、全北現代(韓国)と同組のグループHで、プレーオフからは上海上港(中国)の勝ち上がりが予想される。難しい相手ばかりになりそうだが「この舞台は今年みんなで勝ち取ったもの。真正面からぶつかっていきたい。余計なことは考えず自分たちの力でぶつかっていきたい」と意気込んだ。

シーズンを終えても大忙しのキャプテン喜田。栗原勇蔵が引退した今、来年以降チームのシンボルとしてチームを引っ張るのはこの男しかいない。

 

 

[一問一答]

――優勝を決めてから数日経ったが

「優勝したことによって怒涛の日々を過ごさせてもらっています。試合が終わってから3日くらい経ったけど、自分の時間はほとんど取れていない。これも優勝でしか味わえない日々なので、そうやって実感しているところです」

 

――あらためて、63,854人の観客が詰めかけた雰囲気は

「これは語弊がないように伝えたいけど、2013年の新潟戦よりもたくさんの客さんが入ってくれたわけです。その試合は僕もスタンドにいたわけけど、あの時の光景とは違って見えた。それだけ試合に集中していたのかもしれない。いい意味で雰囲気の左右されず、FC東京に勝つことしか考えていなかった。得失点差や、優勝のことも考えていなかった。皆さんが作ってくれた素晴らし雰囲気はあったけど、それを楽しむというよりは勝つことだけに集中していた」

 

――電車に乗っていてもマリノスの話題が聞こえてくるが、選手として優勝の実感は?

「もちろんあるけど、それは目標に向かっている過程でも感じることはあった。優勝にたどり着く難しさを実感したし、それによって自分のひきだしも増えたと思う。成功体験を得られて、選手としてだけでなく人間としても豊かにしてもらえるものがあった」

 

――そんな中での今日の契約更改交渉ではどんな話を

 

 

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