「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「ポステコグルー監督はすごいと思う。この監督は言葉から入った。去年の最初に『自分は優勝以外の経験はない』と言ってのけた」[栗原勇蔵引退インタビュー(前編)]

【栗原勇蔵選手引退インタビュー(前編)】

実施日:12月9日(月)
インタビュー・文:藤井 雅彦
写真:星 智徳
協力:横浜F・マリノス広報室

 

 

横浜F・マリノス一筋18年のプロサッカー人生に幕を下ろした背番号4。
感動の引退セレモニーの2日後、スポンサー挨拶などで忙しい合間を縫ってインタビューに応じてくれた。

テーマは「引退後」。

ジュニアユースからトリコロール一筋で生きてきた自分には、何ができるのか、何をしたいのか。
自問自答を続ける36歳が、セカンドキャリアへ旅立とうとしている。

 

 

――まずは18年間お疲れさまでした。

「引退のシーズンだけど、優勝のシーズンでもあるわけで、そこまで実感が湧かないよね。優勝はうれしいもので、F・マリノスに関わる人みんなが喜ぶもの。自分の引退は個人的なことだから」

 

――来年からは新たなステージに進みます。楽しみですか? それとも不安が大きいですか?

「不安はあまりないかな。F・マリノスで自分の経験を還元する機会を与えてもらえるとしたら、それはゼロからの環境ではないから。自分が知っている顔も多いし、性格や特徴を分かってもらえているところからスタートできるのも大きい。でも、それに甘えるのではなく、自分から動いて、できることを探して、貢献していきたい。それがF・マリノスへの恩返しになると思う」

 

――選手のセカンドキャリアの代表例が指導者だと思います。最近は引退してすぐにトップチームのコーチになるケースもあります。

「選手としての経験を一番生かせる役割だと思う。その任務を提案されたらの話だけど、タイミングが難しい。現役生活を終えて時間が経ち過ぎても現場感が薄れてしまうし培ってきたことを発揮できなくなるかもしれない。かといって、今すぐにそれができるかといえばあまり現実的ではないと思う」

 

 

――どのタイミングでの“入閣”がベストなのか、難しい問題です。

 

 

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