「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「選手もスタッフも多少入れ替わったけど、みんなマリノスのために頑張ろうという気持ちは同じ。オフは(中澤)佑二さんに食事に連れていってもらいました」(喜田) 他 [始動日コメント] -無料記事-

 

 

11日、2020シーズンを戦うマリノスが始動した。

初日の練習にはU-23日本代表に招集されている遠藤渓太を除く26人が参加。土曜日ということもあって大勢のファン・サポーターの前で1時間弱の練習を行った。マリノス復帰となった水沼宏太は「新鮮で楽しかった」と笑顔をみせた。

 

 

さっそくボールを使ったメニューを実施するあたりはポステコグルー流と言えるだろう。早いテンポを求めるポゼッションで汗を流し、素早い攻守の切り替えも健在。最後は喜田拓也の掛け声でファン・サポーターへ一礼した。

 

 

 

2連覇を目指すシーズンの始まりだ。喜田は「前年度チャンピオンが保証してくれるものは何もない」と語気を強める。周囲からはディフェンディングチャンピオンとして一目置かれる存在になるが、勝ち点のアドバンテージがあるわけではない。全チームが同じスタートラインに立っている。

むしろマークされる立場かもしれない。「今年は難しいシーズンになると思う。今年はACLもあるし、連覇はどう考えても簡単なことではない」と話したのは扇原貴宏。しかし弱気なわけではなく、「簡単ではないけどチャレンジしていきたい。去年の最初、自分たちが優勝すると思っていた人はいなかったと思う。自分たちだけが優勝を信じて優勝した。今年もみんなで戦って乗り越えていきたい」と決意を新たにしていた。

チームは明日から石垣島での一次キャンプに向かう。ポステコグルー体制3年目のチーム作りや、既存選手と新戦力の融合など見どころ満載。ヨコハマ・エクスプレスは今年のプレシーズンキャンプも密着マークを敢行し、詳細なレポートをお届けしていく予定だ。

 

 

[コメント]

アンジェ ポステコグルー 監督

「練習初日だけど特別なことはない。チャンピオンだから、ということもない。選手もスタッフも変わったが、選手たちはこのオフもしっかり体を動かしてくれていたことを感じられる初日で、いいスタートを切れた。選手には、去年はチャンピオンになったけど今年もまたチャレンジの年になる、と伝えた。自分たちにとって重要なのは過去ではない。過去にしがみつくのではなく、前を向いて進んでいこうと伝えた。強化部は今年も素晴らしい補強をしてくれた。自分が求めている選手とスタッフが集まってくれたと思う。(ACLもあってタイトな日程になるが)いいチャレンジになる。特に最初の3~4週間は重要になる。夏場に五輪があってブレイクが入ることでスケジュール的にもタイトになるだろうが、しっかりやっていきたい」

 

MF 喜田 拓也

「(初日の練習を終えて)またみんなと頑張っていこうという気持ちになった。選手もスタッフも多少入れ替わったけど、みんなマリノスのために頑張ろうという気持ちは同じだと思う。前年度チャンピオンというプライドはいらない。前年度チャンピオンが保証してくれるものは何もない。でも周りの見方は変わっていくと思う。自分たちは本質だけを見て、どんな時でもチャレンジャーとしてやるべきことをやる。それができればイコールとして結果が出ると思う。だから自分たちから(プレッシャーに)縛られる必要はない。オフは休んだり、普段会えない人に会ったり、ちょこちょこお仕事をしたり。でもゆっくりできた。(中澤)佑二さんに食事に連れていってもらいました。佑二さんから連絡をくれた。いろいろな話をしたけど、それは自分の胸の中にとどめておきます。(今年の目標は?)チームが良くなること。チームがすべてなので。それに対して自分がどう在るべきかを考えていきたい」

 

MF 扇原 貴宏

「今年は難しいシーズンになると思う。去年優勝したからリードしているということにはならないので、謙虚にやっていきたい。新加入選手も加わって、また新たな気持ちでやっていきたい。今年はACLもあるし、連覇はどう考えても簡単なことではない。どのチームも補強してより一層レベルが高くなっていると思う。簡単ではないけどチャレンジしていきたい。去年の最初、自分たちが優勝すると思っていた人はいなかったと思う。自分たちだけが優勝を信じて優勝した。今年もみんなで戦って乗り越えていきたい」

 

DF 畠中 槙之輔

「去年の結果を忘れて、切り替えて今年のスタートを切った。みんなフレッシュな気持ちで今日を迎えられたと思う。今年は今年で上を目指して、登り詰める気持ちで臨みたい。今年はゼロックス・スーパーカップに始まってリーグ戦と並行してACLもある。去年はリーグ戦だけ獲れたけど、今年はもっとたくさんのタイトルを獲りたい。そのためにマリノスのサッカーをもっと魅力的なものにしていきたい。まだどういうチームになっていくか、どういう違いが出てくるかは分からない。でもみんながチームのためにやれば色が出てくる。自分自身、去年は周りに助けられた。今年は助けることができる立場になれるようにやっていきたい」

 

※ヨコハマ・エクスプレスでは、今年もチーム始動からキャンプまでをフルカバーで現地密着取材いたします。
新戦力やキャンプだからこそのレポートを、すべて現地取材でお伝えできるのはヨコハマ・エクスプレスだけ。
ぜひともお楽しみください。(編集部)

 

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