「考え過ぎて、ビビっている自分がいるかもしれない」と暗中模索の山本義道。そんな時、山本は原点に立ち返る
前所属のツエーゲン金沢では、プロ2年目ながら押しも押されもせぬ絶対的な存在になっていた。
リーグ戦40試合に出場し、守備の要として柳下正明監督が目指すコレクティブなサッカーを体現。自信を養い、さらなる野心をぶち上げ、J1の舞台に殴り込みをかけることに。
すると昨オフにJ1、J2の複数クラブからオファーが届いた。その中から、あえてチャンピオンチームのマリノスでのチャレンジを決意した。すべてはさらなる高みを目指すために。
ただし、ここまで山本義道は公式戦のピッチに立っていない。チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、そして伊藤槙人に次ぐ4番手センターバックという位置付けで、ベンチ入りすらできていないのが現状だ。
「ポジション争いが厳しいことはわかっていた。悲観するような時期ではないし、想定内」である。J1王者のチームでいきなりレギュラーを奪取できるほど簡単な世界ではない。そう、頭では理解できている。
しかし、である。いざ試合当日にメンバー外として練習グラウンドに身を置くと、少なからず悔しさや焦りが出てくる。試合出場が当たり前の環境から真逆の立ち位置になったのだから、仕方ないことかもしれない。
キャンプでは無心で取り組み、とにかくマリノスのサッカーを吸収しようとしていた。まずは本能の赴くままにプレーした。正否を問うのはチャレンジした後で、ガムシャラにトライし続けた。
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