「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「メッシがいるんじゃないかと思った」(栗原)・「オレらに『どうぞ』というのなら、使わせてもらいますよ」(富澤)+斎藤・マルキ・中町他 -2,239-

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「今日のミーティングで踏ん張りどころという位置付けの試合だと話した。その試合でしっかりと勝点3を取れた。ゲーム方は自分たちのスタイルをどれだけ精度を上げて、首位の大宮にぶつけられるかがポイントだと考えていた。この部分でもチームとしてのボールの奪いどころをしっかりと作って、奪ってからはバイタリティのある攻撃につなげた。前半に関してはほぼパーフェクトな内容だったと思う。欲を言えば本当は3-0で終わっていなければならないゲームだった。そこを課題にして、また次のゲームに臨みたい。替えの早さ、そこの部分の精度を上げて。(中村について)俊輔には今日はできるだけトップ下にいて攻撃のタクトを振ることはもちろん、攻守の切り替えのスイッチになるのも重要だという話をしていた。本当に今日は良い守備ができたと思う。(齋藤のゴールについて)学の一番良い、一番好きな形のゴールだった。あの仕掛けを、あの間合いでやったら、相手はなかなか止められない。あれをコンスタントにできたら、もっとゴールを量産してチームに貢献してくれると思う」

MF 27 富澤 清太郎

「本来の自分たちの姿を出せたかなと思う。それだけかな。相手は両SBの裏がスカスカだった。ウチらは客観的にゲームを見ている選手が多いからそこを突いていく。オレらにどうぞというのなら、使わせてもらいますよ。彼らのSBの裏は今後、ウィークポイントになっていくんじゃないか。(齋藤)学は前節からすごくコンディションを上げている。それを生かせて良かったと思う。でもあの失点はいらなかった。そこはチームとして改善しないといけない。相手も動いて数的優位を作ってきたけど、自分たちはそれを利用しないといけなかった。前に進まないと」…

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DF 4 栗原 勇蔵

「無失点で終わりたかった。でも勝てたことが一番。試合が始まってウチが良かったのもあるけど、大宮の動きが重かった。ウチのほうが出足が良かった。完全に主導権を握れた。できれば後半はもう1点取ってトドメをさして勝ちたかった。この暑い中、勝てたのは大きいし、これで上に食らいついていける。(齋藤のゴールについて)メッシがいるんじゃないかと思った。あいつの間合いに入った。ウチらがああやってやられたら一生言われ続けると思う(苦笑)」

FW 18 マルキーニョス

「今日は首位のチームとの戦いということで難しいゲームになると思っていた。大分戦、セレッソ戦と勝てなかったので勝利だけを目指して臨んだ。相手が引いて守るとスペースがなくて入り込めないが、今日のような0-0の状況であれば動き出しでスペースを作ることもできる。(齋藤)学からのいいクロスボールをしっかり決めることができた。こういう暑い中での連戦は、後半になっていくと疲れるのが普通だと思う。後半途中はそういったあたりについて監督とコミュニケーションをとっていた。暑いけど、それはみんなに同じ条件なので、自分たちは最後まで戦うだけ」

MF 8 中町 公祐

「相手の元気がなかった。夏場でキツいというのはあるけど、前から追って、入ってきたボールに厳しく行くというウチ本来の姿が出せた。高い位置でボールを奪えれば相手もキツさが増す。セレッソ戦に負けた直後に個々だけどホテルで話し合う機会があった。内容よりもまず勝つことが大事だとみんなで確認した。そのあとのゲームをしっかり勝てたことは良かったと思う」

MF 11 齋藤 学

「(得点について)冷静に相手も味方も把握できた。試合後のインタビューで4人抜いたことを知った。全然知らなかった。Jリーグでは開幕戦以来、ゴールがなかったので、ゴールできて嬉しい。最近2試合は勝っていなかったけどチャンスは作れていた。今日は最後までしっかり決めきることができた。左サイドでも優位性を出せたし、相手の右SBとの1対1にもほとんど勝てた。アシストはボールを持ったときにマルキが見えた。ファーサイドに落とすようなイメージ。最近はクロスがニアサイドで引っかかっていたので、まずはそうならないように気をつけた。あとはマルキがいいシュートを決めてくれた」

DF 22 中澤 佑二

「(齋藤)学はこうやれば相手を抜けるという手応えを感じると思う。行くときは行くし、止まるときはしっかり止まれている。足下だけでボールを受けるのではなく裏も狙えるから相手はやりにくい。裏に抜けるふりをしてドゥトラからのパスを足下でもらったりしている。でもこれを1年間続けないといけない。学が年間を通して結果を出し手、どこのチームの選手からも認められるようになったら代表も見えてくる。彼は相手のSBにしっかりついて戻ってこれる。攻撃だけではなくチームのことを考えてプレーできる。僕はそういったところもすごく評価しているし、プレーヤーとして成長していると思う」

DF 13 小林 祐三

「何かしら得点につながるプレーができればよかったけど、個人的に一番良かったのは自分のサイドでカウンターの起点を作らせなかったこと。相手は外国籍FWの二人がいなかったので、そうなると必然的にチョ・ヨンチョルのところが鍵になってくると思っていた。いつもよりも攻撃に出て行くタイミングを1.5テンポくらい遅らせて慎重にプレーした。それが良かった。みんな気合いが入っていたし、このシチュエーションで気合いが入らない選手はいない。でも2点目を取ってからは少し肩の力を抜いても良かったかもしれない。それくらい気合いが入っていた」

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