「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「勇蔵くんも一緒に決められて良かった」(斎藤)・「これから2周目になる」(中澤)+俊輔・兵藤他 [浦和戦後インタビュー]

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「選手はこの4連戦、暑さあり、今日の雨ありと非常にタフな日程の中、戦う姿勢をどの試合でも見せてくれた。特に今日の後半45分間は逆転して勝ち点3を取るという執念を感じた。ゲームは予想通りタフなゲームで、どちらが主導権を握るかだった。浦和スタイルが出る時間、そしてそれを出させずウチがスタイルを出す時間がどれくらいあるかだった。全体的には前半の2失点につながるセットプレーからのカウンターで隙を見せた。それ以外では相手がカウンターを多く狙っている展開で、後半はリスクマネジメントしてできた。相手の2シャドーにも何度かやられたが、最後のところで締めるというか体を張って守れた。逆に攻撃では浦和が[5-4-1]でスペースを消してくる中で効果的な攻撃ができた。ボランチの横でターンしたとき、あるいはサイドのスペースに流れてCBを引き出すところ。そういったミーティングで話したことができていた。(ベテランが多い中での4連戦だったが)一抹の不安はあった。でもベテランと呼ばれる選手はコンディショニングをしっかりできる。この4試合で走り負けたと思うゲームはない。あまりベテランという言葉を使わないでいいと思う。(17試合を終えて)今日勝ったことで勝ち点34になって、これは総勝ち点の3分の2になった。このペースで勝ち点を積み上げていけば優勝争いができる。開幕から6連勝してから勝てないゲームがあったり、負けも3つあった。でも連敗しないことだったり、波を小さくできたことでいまの順位にいる。質の部分では失点が多い。ウチは1試合1失点以下にしなければいけないし、攻撃も精度を上げていきたい。まだまだ良くなる手応えを感じている。若い選手がもっと出てくればチーム力も上がるし、そうしたいと思っている」

MF 11 齋藤 学

「先制したあとに2失点したことで、自分たちでゲームを難しくしてしまった。でも逆転されてから、また逆転するのは力のあるチームじゃないとできないと思う。今日はまず左サイドで坪井選手としっかり対峙しようと思っていた。ゴールは右サイドからいいクロスが上がってきて、イメージどおり決められた。(栗原)勇蔵くんも一緒に決められて良かった。今日はチャンスは作れていたけど、もっと決定的なチャンスを作っていきたい」

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MF 25 中村 俊輔

「これまでの試合の残像が残っていて、セットプレーを蹴るほうもたくさん蹴って入らないと萎えてしまうもの。入るときは入るし、入らないときは入らないものだけどね。今日の1失点目もそうだけど、自分たちがセットプレーが強いと思っているとそこからカウンターを食らう。だからセットプレーは攻守とも大事ということ。ただ前半に3点目を取られそうで取られなかったのが大きい。逆に後半は良い時間に点を取れて、いけるという雰囲気になった。嫌なムードになりそうなゲームを勝てたのは大きい」

DF 22 中澤 佑二

「逆転勝ちはデカイ。自陣に11人いる浦和に対して、セットプレーも含めて点を取れたのも良かった。失点しても早い時間帯ならどうにかなるというのが去年との違い。辛抱強く戦えた。いまの段階では良い順位にいる。今日の試合を終えて全チームと対戦して、これから2周目になる。相手に研究されて内容の悪い試合も増えるはず。まずは失点を減らさないといけない」

GK 1 榎本 哲也

「(後半、柏木との1対1をセーブした場面について)あれを止めたら流れが来るでしょ。決められたと思ったけど、ボールの正面に入ることができた。体のどこに当たったかは分からない。それまで相手のいいカウンターから2失点してしまった。でも3点目を取られなければ逆転できると思っていた。みんなが一致団結して勝てた」

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