リーグ再開後、スタメンに名を連ねているのがパク・イルギュではなく梶川裕嗣でも何も不思議ではない [ポジション争いはどうなるか : GK編]
マリノスは7日、新型コロナウイルス感染拡大防止のためトップチームの活動を当面の間、休止することを発表した。
神奈川県を含む7都府県に緊急事態宣言が発出された今、各チーム・各選手が我慢の時期を過ごすしかない。対象地域のクラブのほとんどが、少なくとも来週末までの活動休止を発表しており、マリノスも例に漏れることはないだろう。
すべては世の中に平穏な日々が戻り、そしてJリーグという日常を取り戻すためである。
さて、「トリコロールを待ちながら」では、今日から数回にわたって新加入選手の進捗状況を整理しつつ、ポジションごとの序列を考察していく。
初回は、梶川裕嗣とオビ・パウエル・オビンナを加えたGKユニットだ。
ポジション争いに地殻変動が起きるとしたら、ココかもしれない。
GKユニットは今季も4選手で構成されている。昨季レギュラーのパク・イルギュ、チーム最年長33歳の中林洋次、徳島ヴォルティスから完全移籍加入した梶川裕嗣、そして昨季後半は特別指定選手としてチームに帯同していたオビ・パウエル・オビンナという顔ぶれだ。
レギュラー最右翼はもちろんパクで、実際に富士ゼロックススーパーカップのヴィッセル神戸戦とリーグ開幕節のガンバ大阪戦でゴールマウスを守った。昨季、優勝したチームの正GKとして25試合のピッチに立った経験値と自信は伊達ではなく、本人も「自分が中心になっていく」と強い意欲を示して臨んだマリノス2年目のシーズンだ。キャンプ中から不動の存在で、練習試合の主力組には必ずパクが名を連ねていた。
一方で2番手争いは混沌としていた。キャンプ序盤は、ベテランの中林が好調を維持。豊富な経験に加えて、期限付き移籍から完全移籍に切り替わったことも手伝い、決意新たにアタッキングフットボールへの高い適応能力を示していた。梶川やオビがそれを追いかける展開だった。
流れが変わったのはゼロックス杯後のACL初戦だろう。韓国王者・全北現代との大事な初戦に先発したのは、パクでも中林でもなく、新加入の梶川だった。
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