「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「応援があるからこそアドレナリンが出ます。特にホームゲームは応援の力のおかげで、あと一歩、二歩が出る場面は多々あります。ファン・サポーターのいない試合は、ちょっと想像できません…」[扇原貴宏インタビュー(前編)]

【扇原貴宏選手インタビュー(後編)】

実施日:6月8日(月)

インタビュー・文:藤井 雅彦
協力:横浜F・マリノス広報室

 

前回からつづく

 

いよいよ明後日に迫ったリーグ戦再開に向けて、扇原インタビュー後編を公開する。

全体練習再開後のチームの雰囲気や10ヵ月ぶりの復帰を果たした天野純について、キャプテンは余すことなく語ってくれた。

「今年も強いマリノスを見せていきたい」

ファン・サポーターに向けた堂々のメッセージから、2連覇への強い決意と覚悟がにじみ出ていた。

 

 

――6月1日から全体練習が再開しました。チームの雰囲気はいかがですか?

「自粛前とあまり変わらず、引き続き良いチームワークで練習できていると思います。普段は和気あいあいとした仲の良いグループだけど、練習が始まればピリッとした空気になります。ただ、ウォーミングアップは半分ずつの人数分かれてやったりしていて、そういった部分に若干の違和感はあるかな。あとはドリンクを共有しないなど感染拡大防止のためにできることをやっています。でもグラウンドに立てばこれまで通りサッカーに集中できていると思います」

 

――久しぶりにチームとしてトレーニングを行った時の感覚はいかがでしたか? ボールフィーリングや体力面など苦労した部分もあるのでは?

「個人的なところだと、ボールを扱う感覚はほとんど問題ありません。違いがあるとすれば、中断前と比べてフィジカル面で差を感じています。マリノスのサッカーを体現するという意味では、ボスが監督になってから3年目。戦術やポジショニングなどは理解できているつもりですし、あとはそれをこなすためにフィジカルが重要です」

 

 

 

――『アタッキングフットボール』を体現する上で、あらためてフィジカルの重要性は?

「めちゃくちゃ大切です。練習試合をやるよりも紅白戦のほうが体力的に厳しいし、しっかりとしたフィジカルがベースにないとこのサッカーはできません。ポゼッションやゴール数などが目立つけど、しっかり走って闘えるというのが大きなポイントだと思っています」

 

――現在のコンディションはいかがですか?(※6月8日時点)

「開幕戦を迎えた時は、キャンプからしっかり体を作って、ほぼ100%の状態になっていたと思います。その時と比較すると、今はちょっと違う状況かもしれません。でも7月4日の再開まで3週間以上あるので、そこまでにコンディションを上げていけば大丈夫。焦らずやるべきことをしっかりやっていきたい」

 

 

――これまでのプロキャリアで4ヵ月以上も公式戦から離れた経験はありますか?

「ケガで半年くらい戦線離脱した経験はありますが、体が健康なのにこんなに試合ができないのは初めて。気がつけば真夏が目の前に迫った7月ですからね。それは正直、ゾッとします」

 

 

――今はシンプルに試合をやりたいという気持ち?

 

 

PREMIUMコースとは

(残り 1198文字/全文: 2461文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

tags: 扇原貴宏

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ