「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

加入したばかりの實藤友紀は、持ち前のスピードと落ち着いた立ち居振る舞い。必要戦力になることは十分にアピール。傷を癒して早期復帰を目指したい [J2節 浦和戦 レビュー]

浦和レッズ戦のスタメンに名を連ねた11人は、前日のフォーメーション練習から3背選手、4つのポジションが変更されていた。右サイドバックに小池龍太を起用したのは、ポステコグルー監督が明かしたように「前日の練習で松原健が負傷したため」で想定外のアクシデントといえる。

 トップ下の天野純、左ウイングの遠藤渓太、そして左ウイングではなくストライカーポジションで起用されたエリキについては、やはり監督の中で考えるところがあったのだろう。準備期間中に実施した練習試合ではさまざまな組み合わせを試した模様で、これはマリノスの層の厚さを如実に物語っている。

前半、攻撃のテンポが上がらずリズムが作れなかった中で、突破口を切り開いたのは天野純だった。

21分、仲川輝人からのパスをハーフスペースに走り込んで受けたが、これは惜しくもオフサイド。28分にも右CKからスタートした攻撃で、扇原貴宏からの鋭い縦パスをハーフスペースで受けてチャンスを作った。1年前を想起させるような、彼らしいアクションだった。

マルコス・ジュニオールのコンディションが万全ではない状況で得たチャンスだけに、ゴールやアシストといった目に見える結果がほしいところではあった。それでもベルギーで身に付けた力強さや前への意識を随所に垣間見せ、マルコスとは違った性質のプレーを見せたことに価値がある。マリノス復帰初戦としてはまずまずと言っていいのではないだろうか。

 

 

その天野と同じタイミングで加入した小池龍太は、前述したように松原のアクシデントを受けて急きょ先発となった。

 

 

ヨコエク

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