「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

さぁこれからというタイミングで世界中がパンデミック状態になってしまった。そんな状況でポジティブだったことは、生まれたばかりの子どもと過ごす時間が増えたことでした [エジガル・ジュニオ インタビュー]

[エジガル・ジュニオ選手インタビュー]

実施日:7月14日(火)
インタビュー・文:藤井 雅彦
協力:横浜F・マリノス広報室

 

 

 前線で体を張ってボールキープし、局面が守備に移ればスプリントを繰り返してボールを追いかけ、さらに歓喜へと誘うゴールも決める。チームの勝利のために、オールラウンドに能力を発揮する。それがエジガル・ジュニオだ。

 昨季は序盤からチームをけん引。7月までに16試合に出場して11得点を挙げた。その後は負傷で棒に振ってしまったが、エジガルは今季もマリノスの一員として戦い続ける道を選んだ。

 4月に父親となり、責任感はさらに強くなった。心優しきブラジル人ストライカーが、リーグ戦再開から間もない現在の心境を明かしてくれた。

 

 

子育ては毎日が魔法のような瞬間の連続です!

 

――約4ヵ月の中断期間を経て、7月4日にJ1のリーグ戦が再開しました。最初に、現在のコンディションや調子を聞かせてください。

「コンディションという意味ではフィットしてきていると思うし、体の強さや筋肉は良い仕上がりに感じています。ただ、試合勘だけは試合を重ねていかないと取り戻すのが難しい。これからは連戦も多くなると思うので、試合でプレーするチャンスは多いはず。試合勘の問題は時間が解決してくれるでしょう」

 

――試合だけでなく練習もできない時間を過ごしたと思います。ケガ以外の理由でこれだけの長い間サッカーから離れた経験はありますか?

「初めての経験でした。でも僕だけでなく、世界中のサッカー選手にとって未体験の出来事だったと思います。開幕に向けて良い準備ができていて、さぁこれからというタイミングで世界中がパンデミック状態になってしまった。試合ができなくて残念な気持ちは大きかったです。そんな状況で、あえてポジティブだったことを挙げるとすれば、生まれたばかりの子どもと過ごす時間が増えたことでした。それはかけがえのない時間だったので、すべてが悪いことばかりだとは思っていません」

 

 

――4月7日に第一子となる男の子が誕生したんですよね。おめでとございます。父親になった心境はいかがですか?

「ありがとうございます。すごく元気な男の子で、日々の成長に驚かされています。毎日が魔法のような瞬間の連続です!! ちょうど自粛期間中だったこともあって、子育てに力を注ぐことができました。オムツを変える時におしっこをかけられたりね(笑)。でも、そのすべてが愛おしい存在です」

 

――日本という異国の地での子育てに不安はありませんでしたか?

「生まれる前から奥さんのお母さんが来日してくれていて、生まれてからも1ヵ月くらいサポートしてくれました。お母さんがブラジルに戻ってからも、自分たちふたりでできないことはないと気づきましたし、毎日が楽しいです。でも生まれたばかりの子どもはママのことしか認識できていないみたいで、それはとても不思議。もう少ししたら僕もパパとして認識してもらえるのかな?(笑)」

 

――生まれてきた子どもは、今後のエジガル・ジュニオにどのような影響を与えていく存在ですか?

「プレー面というよりも、考え方に影響してくると思います。僕を必要としている人間がひとり増えたということ。そのぶん、自分の責任は大きくなります。さらに強い責任感を持ってプレーしなければいけませんね」

 

 

早くゴールを決めたいし、それをサポーターに見てもらいたい

 

――エジガルを必要としているのはファン・サポーターも同じだと思います。あらためて今シーズンもマリノスでプレーすることになった経緯や思いを聞かせてください。

 

 

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