「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「自分も少し疲れていたね」(俊輔)・「勝利につなげられなくて残念」(小椋)+兵藤他 [鹿島戦後コメント]

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「逆転負けということで結果は非常に残念。ただ長いシーズンの中でこういうゲームは当然ある。次に向けて修正して、これを引きずらないことを選手と共有したい。ボールの失い方が悪くて前半からカウンターで何度かピンチを迎えていた。いい形から先制点を取れたが、後半は運動量が落ちて、カウンターで2点目を取れるチャンスもあったが取れなかった。したたかな鹿島相手に2点目を取らないと勝てない。守備のところでもウチの戦い方であるボールに出るという部分が少し緩くなった。(守備が緩くなった要因は?)暑さがこたえている部分もあると思う。あとはアップダウンが多くて、特に両サイドハーフはかなり走らされている部分があった。(選手交代が遅かった印象だが)カウンターに行く1本目のパスを引っ掛けられていた。前にボールをつけるのは大事だが、サイドに出してからスピードアップするのも手だった。全体的に奪ったボールを次のプレーで失うシーンが多かった。選手交代はサイドのところの選手を長く引っ張らざるをえなかった」

MF 6 小椋 祥平

「前半はピンチもあったけど最後のところで体を張って守れた。リードして後半を迎えられたのは気持ち的には良かった。でも徐々にボールに行けなくなって、セカンドボールを中盤で拾えなくなっていった。そこで仕事をするのが自分の役目だと思うので、それができなくて残念。前半の終わりのほうは相手のダブルボランチにボールを動かされた。ハーフタイムでは、そこはある程度やらせてもいいということだった。でも後半は自分がそこに行くことで守備のスイッチを入れる役目になるべきだったと思う。それができなくて全体がずるずる下がってしまった。本山さんは自分やマチ(中町)の後ろに入って、2トップ気味になるような場面もあった。そこで後手を踏んで、大迫がCBと1対1になる場面があった。1失点目も本山さんをマークしようと思ったときに小笠原さんから縦パスが入ってターンされて、大迫にボールを出されてしまった。自分がもっと早くチェックに行けていれば防げたと思う。高い位置でボールを奪えて先制点につなげられたけど、それを勝利につなげられなくて残念だった」

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MF 7 兵藤 慎剛

「前半は特にやられたとは思っていないし、ウチのほうが良かったと思う。ミスからピンチを招いた場面もあったけどみんなが体を張れていた。後半、もうちょっと前から行ければ良かったけど、それができなくて前への推進力がなくなってしまった。鹿島に限らず、どのチームでもあれだけ自由にやらせてしまえば、なんでもできてしまう。今日は攻守の切り替えやセカンドボールのところでファイトできていなかったことがすべて。調子が悪いなりに勝ち切らないといけない試合があって、それが今日のような試合。失点のシーンは自分がボールを失ったところからなので反省したい。でも、この1試合ですべてが終わるわけではない。3連戦の最初を落としてしまったけど、このあと2連勝できれば2勝1敗という結果にできる」

MF 25 中村 俊輔

「前に行くときのパワーがなかった。いいときは一度前へボールを持っていて、そこでのキープで相手を押し込んで、ボールを失っても守備を始められていた。一人ひとりの動き出しがちょっと足りなかった。ペース配分なのか、一人ひとりがもっと連動すればいいのか、というところ。1-0から1-1にされるのはいままで何度もあったからテンションが下がることはなかったし、そこからパワーを上げていけばいいと思っていたけど、今日は自分含めてなかなかギアが上がらなかった。1点目も兵藤がいつもなら背負った状態でガツンとキープできるのに、珍しく奪われた。そのあたりは全員が緩くなっているのかもしれない。前半、オグ(小椋)がいい形で奪ったりできていたのでもったいない。自分も少し疲れていたね。いつもなら顔を出せばボールが来るのに、そういうのもなかった」

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