序盤、マリノスのオフェンスをけん引したのは天野純。足りないのはゴールだけだった [J9節 柏戦レビュー]
序盤、マリノスのオフェンスをけん引したのは天野純だった。
この日はマルコス・ジュニオールと横並びのダブルインサイドハーフとしてスタート。不必要に下がってボールを受ける素振りを一切見せず、かといってタッチライン際の安全なエリアに逃げることもしない。混雑地帯になっている中央付近のスペースを的確に見つけ、淀みないランニングで侵入していく。相手を困らせるプレーができていた。
最大のチャンスは23分。反対側のエリアまで移動していたティーラトンから鋭い縦パスが天野の足下へ。天野はDFが予測する反対の方向へターンし、左足を振り抜く。GKにセーブされたものの、可能性を感じさせる鋭いターン&シュートだった。
だからこそ、マルコスのように結果がほしい。海外挑戦を経て、確実に成長している。以前と比べてプレーの選択が変わったことは明らかで、意欲も十分伝わってくる。周囲を完全に納得させるために、足りないのはゴールだけだ。
例えばこの日、得点を決めたオナイウ阿道のパフォーマンスはトータルで評価するものではなく、ゴールという宝物をもたらしたことがすべてだろう。天野のポストプレーから前向きでパスを受けたオナイウは、誰にも真似できないタイミングと足の振りの速さでGKのタイミングを外し、ゴールネットを揺らした。
この日がマリノスデビューとなった松田詠太郎にも触れておきたい。
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