「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

前田大然が左ウイングでマリノスデビュー濃厚。「切り替えの早さや、攻撃になった時にどんどん前へ出ていくのはマリノスの選手全員が求められていること。それを表現していきたい」(前田) [ J10節 大分戦プレビュー]

 

今節の大分トリニータ戦から15連戦がスタートとなる。

新型コロナウイルス感染拡大の影響によってリーグ戦中断が余儀なくされ、ようやくJ1リーグが再開したのは7月に入ってから。すぐさまミッドウィークにも試合を行う連戦が組まれ、カップ戦の大会方式も試合数を減らした形に変更。さらにはリーグ戦終了の時期も後ろ倒しとなってカレンダーを確保した。

しかし、それでも年末までに全日程を消化するのは至難の業。それが15連戦となった理由である。9月2日のルヴァンカップ準々決勝・北海道コンサドーレ札幌戦も含めた公式戦15連戦をいかにして乗り切るか。チームのリーダー格である大津祐樹は「強いチームはポジショ争いありきだと思っている。誰ひとり必要のない選手はいない」と先を見据えた。

 

 

前々節のベガルタ仙台戦でGKパク・イルギュが負傷から復帰し、前節の柏レイソル戦ではマルコス・ジュニオールとエリキが先発復帰した。明日の大分戦で戻ってこれそうなのは誰か。ポステコグルー監督は「チアゴはもしかしたら」とディフェンスの核の復帰を示唆した。

 

 

ここまでチアゴにとっては受難なシーズンになっている。リーグ中断直後の3月上旬の練習で右足第5中足骨を骨折。ブラジルに帰国して手術とリハビリを行い、リーグ戦再開になんとか間に合わせた。しかし7月18日の鹿島アントラーズ戦で筋肉系のトラブルに見舞われてしまった。

チアゴを欠いたディフェンスラインは、予想されていたこととはやはり苦しかった。圧倒的なスプリント能力を持つチアゴいてこそのハイラインで、替えの利かないアンタッチャブルな存在であることを誰もが認めるところ。畠中槙之輔や伊藤槙人、あるいは松原健をコンバートしてのやり繰りでなんとか踏ん張ってきたマリノスは、ようやく普段着で戦える日がやってきた。

 

 

前線では加入間もない前田大然が左ウイングの位置に入るかもしれない。

 

ヨコエク

(残り 507文字/全文: 1338文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ