収穫は3つの初ゴールだけにあらず。仲川輝人が負傷から5試合ぶりに復帰。實藤友紀や和田拓也、高野遼も久しぶりに先発。連戦が続く中で彼らの力は必ず必要となる [J11節 清水戦レビュー]
3つの“初ゴール”で清水エスパルスとの打ち合いを制し、マリノスに勝ち点3をもたらした。
1つ目は、ジュニオール・サントスの鮮烈な一撃だ。
ハーフウェーライン手前でパスを受け、ワンタッチ目で前を向くための位置にボールを置くアクションが素晴らしかった。一気にトップスピードに乗ったサントスは迫りくるDFの圧力を物ともせず、なぎ倒しながらアタッキングエリアへ侵入。DFが並走している状況でも迷わず足を振り抜くメンタルも素晴らしい。50メートル以上をたったひとりで持ち込んでのスーパーゴールは、昨夏に来日してからJ初ゴールとなった。
84分に決めた自身2点目も、渡辺皓太のパスを受けた時点でシュートを強く意識している。目の前にDFが立ちはだかっているものの、ブロックするために足を出すことが感覚的に分かっているのだろう。股を抜いた強烈なシュートが左ゴールポストに当たって決まった。
2つ目の初ゴールは、2試合連続で左ウイングとして先発した前田大然のヘディング弾だ。この試合では大分トリニータ戦と異なり、右の仲川輝人とともにワイドな位置を取り、攻撃に必要な幅と深さを作り出し、そこから相手の背後を狙っていった。
得点は高野遼のクロスをタイミング良く合わせて枠に飛ばした。目の前にいたDFの視界から消えるような動きと、少し下がりながら頭に当ててコースを狙う技術は決して簡単ではなかったが、ゴールゲッターとしての才能をしっかりと見せた上でのマリノス初ゴールだ。
そして3つ目が、渡辺皓太のJ1初ゴールである。
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