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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

背番号11の日 [J24節・大宮戦プレビュー] (藤井雅彦) -1,618文字-

浦和レッズ戦から中2日での大宮アルディージャ戦となる。純然たるリーグ戦においては今シーズン最後の連戦だ。8月も終わりが近づき、日中は厳しい暑さでも朝晩になると気温はだいぶ下がり過ごしやすい気候となる。鹿島アントラーズ戦の後半は驚くほど足が動かなかったが、浦和戦は「75分までは大丈夫だった」(中村俊輔)。終盤はさすがに運動量を落としたとはいえ、試合の主導権を握り、決めるのに75分あれば十分だ。台風15号による悪天候も心配だが、関東地方を襲うのは日曜日の話で土曜日はどうにか大丈夫そうだ。

4-2-3-1_2013小椋 チーム力と機運から考えても、主導権を握るのはそんなに難しいことではなさそうだ。大宮の[4-4-2]を基軸とするゾーンディフェンスに苦労したのは過去の歴史だけで、今シーズン前半戦では完全に圧倒した。前線のマルキーニョスや中村の動き出しが素晴らしく、齋藤学がキレのある動きでブロック間の間隙を狙う。当時は大宮が誇る外国籍2トップ不在という理由もあったが、それ以上にマリノスの出来が上回った。

浦和戦も秀逸と言える内容だった。問題はそれを2試合連続で続けられるか。浦和戦では戦術的にハマった印象が強く、加えてテンションとモチベーションがマリノスの好パフォーマンスを支えていた。鹿島に敗れて連敗できないという危機感が選手を突き動かした。上位対決というシチュエーションが選手の背中を押した。試合前からマリノスの動きを活性化させる要因は揃っていた。

怖いのは、浦和戦でのパフォーマンスが基準になってしまうこと。鹿島戦では出来が芳しくない選手も何人かいた。もちろん長いシーズンで起こりうる事態だろう。反面、浦和戦では全員が好パフォーマンスを見せた。その中で中村やマルキーニョス、あるいは小椋祥平は特筆モノのプレーを見せたということ。戦術的な観点に関係なく、あれだけのエネルギーを集約させればほとんどの相手に負けない。

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それを2試合続けるのは至難の業だ。どのシーズンにも特別な試合というものがある。前節・浦和戦のことだ。だから次も同じプレーを期待してはいけない。中2日で運動量が落ちる可能性もあり、停滞した内容になっても不思議ではない。

4-4-2大宮 だからといって負けていいというわけではない。大宮との相性の悪さに苦しみ、内容が凡庸だとしても、アウェイで負けが許されるわけではない。むしろ膠着した試合だからこそ勝ち点3の価値は増す。大宮の時間帯をどうにかやり過ごし、勝負どころでゴールネットを揺らす。

齋藤学に期待したい。数試合前に右足首をねん挫し、リズムが狂った。鹿島戦、浦和戦とパフォーマンスが悪かったとは思わないが、結果的にゴールという目に見える収穫は得られなかった。中村は言う。「学は2~3試合やってエンジンがかかってくるから」。その中村とマルキーニョスが毎試合のようにゴールを決め、兵藤慎剛もここまでキャリアハイに並ぶ6ゴールをマークしている。負傷があったとはいえ日本代表選手がシーズン3得点ではあまりにも寂しい。

周囲の期待値が上がり、もちろん相手チームからの警戒も強まった。だが、それを突破してこそ日の丸にふさわしい。勝利を呼び込むゴールで大宮戦を背番号11の日にできれば、誰からも認められる日本代表プレーヤーだ。

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