「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「大宮はいま、とにかく勝利がほしいチーム」(中澤)・「あとはフィニッシュのところだけ」(斎藤)+小椋他 [大宮戦直前コメント]-1,363文字-

【players voice】
FW 11 齋藤 学

――浦和戦を振り返って

「鹿島戦では奪ったボールをすぐに失って相手ボールの時間が長くなった。浦和戦はその次の試合だったからチーム全体として少しボールを大事にしようという意識が働いたと思う。自分がボールを持った場面でも後ろから『待て』という声がかかった。でも夏場は自分たちがボールを持つ時間を長くしないと難しくなるから、正しい選択をしたい」

――なかなか良さを出せなかったという思いもある?

「そのぶん自分はオフ・ザ・ボールの動きで相手の裏を狙っていった。それがうまくハマれば1点になるから。ドゥーさん(ドゥトラ)のパスが少し長くなったりしたけど、それがハマれば1点だから。浦和戦でも縦と横を使って圧力を与えることはできていた。あとはフィニッシュのところだけ」

――前回の大宮戦では4人抜きからのゴールがあった

「前回のようなドリブルシュートはそうそうできないけど(苦笑)、いい形で打てれば決められる。今年はまだ3点しか取っていないうちの1点だからイメージは悪くない。相手の間で受けられればゾーンを崩せると思う。レッズ戦での勝ちを価値あるものにするために、勢いを大事に戦いたい」

――日本代表にも復帰した

「それはまったく考えていなかったので本当にビックリ。海外組と一緒にプレーするのは楽しみだし、盗めるところは盗んでいきたい。でも、まずはマリノスの選手として大宮戦で結果を出すことを考えたい」

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【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「大宮は監督が交代したけど基本的にメンバーは変わっていない。前回の対戦では外国籍2トップが両方いなくて、今回もズラタンは出場停止でいない。ただノヴァコヴィッチはいるので、そこに早めに長いボールを入れてくるかもしれない。相手の中盤は厳しく来ると思うし、そういう選手が揃っている。シュン(中村)のところを警戒してくるのはどのチームも同じこと。それと相手は連敗している状況で危機感を持って臨んでくるはず。ウチも去年開幕から7戦勝ちなしのときは必死さがあった。受けに回りたくない」

DF 22 中澤 佑二

「大宮はいま、とにかく勝利がほしいチームだと思う。とにかくシュン(中村)のところを潰しにくるはず。ウチが負けた鹿島戦やセレッソ戦では相手のボランチが長い距離を走ってシュンのところを狙ってきた。ウチの攻撃のスイッチが入るところを潰してくるはず。うまくシュンを使っていかないといけない。あとはカウンターへの備えがポイントになる。浦和戦ではオグ(小椋)が近くにいてくれたのでカウンターを受けた場面でもバタバタしなかった。前から奪いに行くのがスタイルだけど、それができない試合もある」

MF 6 小椋 祥平

「鹿島戦で自分の感覚が戻ってきて、浦和戦ではチームとして戦うことの感覚も戻ってきた。それをベースにこれからも自分の良さを出していきたい。マルキは前線から守備をサボらずに走ってくれるし、シュンさん(中村)は相手が嫌がるポジショニングでパスコースを限定してくれる。マチ(中町)は自分を見ながら後ろに残ってくれている。自分一人ではボールを奪えない。周りあっての自分の良さだと思う。大宮は相手のすごいシュートでやられているだけ。連敗しているからといって軽い意識で戦っていたらやられる」

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