「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

マリノスは強くあってほしい。それとともに社会の模範とならなければいけない。練習の工夫と感染防止対策で感染者の拡大を防ぎ、規範たるべきことを広く示せたことが担当記者として誇らしい [J12節 広島戦レビュー]

 

サンフレッチェ広島に3発快勝だ。

先制点はマルコス・ジュニオールが簡単に決めたように見えるかもしれないが、極めて難易度の高いシュートだった。相手からすればアクシデント的にこぼれたボールを決められたわけで、あの位置にボールが転がってくることをあらかじめ予測していなければ、あのタイミングでシュートは打てない。足の振りはコンパクトで、絶妙に力が抜けていて、それでいてしっかりミートしてコースを狙う。マルコスにしかできない芸当だ。

 

 

勝ち越し点となったサントス・ジュニオールのヘディング弾もすごかった。あえて“すごかった”とわんぱくに形容したのは、それだけインパクト大のシュートだったから。ティーラトンがボールを持った瞬間にポジションを取り、打点の高いヘディングを豪快に叩き込んだ。これで2試合連続3ゴール。この時点で移籍は成功だったといっても過言ではない。

 

 

そしてトドメの一撃はエリキの今シーズン初ゴールだ。得点をお膳立てした扇原貴宏の一連のプレーも素晴らしかった。エリキにはスペースに恵まれるストライカーポジションがやっぱりよく似合う。今季はウイングでのプレーや負傷もあってゴールから遠ざかっていたが、この得点が良いきっかけになるだろう。

 

 

得点後はゴール裏のサポーターに感謝の気持ちを示した。

「これまでマリノスにいて幸せな瞬間がいっぱいあった。今後も幸せな瞬間をたくさん作りたいし、チームメイトとファン・サポーターと幸せなストーリーを作っていきたい」(エリキ)

 一部報道で欧州クラブからの獲得オファーが噂されている。

 

ヨコエク

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