「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

オナイウ阿道のゴールをアシストしたのは、右ウイングバックで先発した水沼宏太。ここまで453分の出場時間ながらチームトップの5アシスト。ほとんど1試合1アシストの計算 [J23節 清水戦レビュー]

 

松原健を3バックの一角に据えた布陣で臨み、畠中槙之輔の負傷離脱には喜田拓也のリベロ起用で対応。指揮官は「ロジカル的に考えて、あのまま変えずにやるほうがいいかなというのが自分の狙いだった。喜田は経験のある選手。どのポジションでも順応してくれるひとりなので、彼がうまくやってくれた」と狙いの一端を明かした。

名古屋グランパス戦でマテウスに蹂躙されてしまった高野遼の見事な突破&クロスからエリキが先制点を決める。さらに相手の背後を突いた仲川輝人が相手DFの退場を誘い、有利な展開に。そして前半のうちに2点を追加し、一気呵成の前半45分で勝負を決めた。

 

 

相手の退場を呼び込んだ球出しとチーム2点目となったオナイウ阿道のゴールをアシストしたのは、右ウイングバックで先発した水沼宏太だった。815日の大分トリニータ戦以来、約1ヵ月ぶりの、実に9試合ぶりの先発に燃えないはずがなかった。

 

 

今夏に加入したジュニオール・サントスや前田大然、松田詠太郎の加入と彼らをチームにフィットさせるため優先的に出場させていたことで、相対的に出場機会が減ってしまった。水沼自身はケガをしたわけではないし、調子が落ちたわけでもない。そのことは強く記しておきたい。

若かりし日の水沼であれば、もしかしたら気持ちを切らしてしまっていたかもしれない。目の前に訪れている試練を不遇と捉え、日々の鍛錬を怠っていたかもしれない。もしそうなっていたら、水沼にはチャンスがやってこなかっただろう。

もちろん今の水沼は違う。

 

ヨコエク

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