「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「こういうゲームをモノにしていくのが優勝への近道」(中澤)・「優勝するチームは1-0で勝てる」(兵藤) [清水戦後コメント] -1,486文字-

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「立ち上がりはとても良い入り方をして、アグレッシブにボールを奪い、さらに相手のディフェンスラインをひっくり返すようなスルーパス、あるいは仕掛けができた。その結果として(中村)俊輔の素晴らしい先制ゴールが生まれて、ゲームをうまくコントロールすることができた。その後、清水にだいぶ蹴り込まれて、ロングボールのセカンドボールの拾い合いになった。ただ、ウチがセカンドボールをボランチの中町や富澤、あるいは俊輔、(齋藤)学や兵藤あたりがしっかりプレスバックして拾いはじめてから、ゲームを落ち着かせることができた。後半少し攻め込まれたが、しっかりとバランスを崩さず、最後までゲームをコントロールできたことが大きな勝因だと思う。タフなゲームを勝ち切ったことで大きな勝ち点3だと思う。(中村について)俊輔はおそらく今日のゲームの走行距離はチームで一番多かったのではないかと思う。特に前半の入りのところで、前からの追い出しのスイッチになってくれた。今日は5番の選手にほぼマンツーマンで付いてこられていた。水分を補給するところまでも付いてこられるように対応されたけど、前に張ったり、あるいはサイドに出ることによって真ん中のスペースを空けて、そのスペースを中町や兵藤がうまくインサイドに入って使っていた。そういう意味でも攻守において素晴らしい働きをしてくれたと思う」

MF 25 中村 俊輔

「最初の15分、前へ前へという気持ちを出してゴールが取れた。ゴールは速攻になった瞬間に左サイドに味方がいたけど、そこに出さないで対角線に狙った。あんまり勢いはなかったけど結局それが決勝ゴールになった。でも後半になったら足が動かない、セカンドボールを拾えないという展開になっている。そうなったときの連動をもっと高めないと。今日はホームで早い時間帯に点を取れたことがモチベーションになっていたと思う。シーズンの最初に連勝していたころはエネルギッシュだったけど、これからは火事場のクソ力があるチームが優勝すると思う」

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DF 4 栗原 勇蔵

「最後の時間帯は無理に攻めるのではなくて守備意識を高めることができた。そこで体を張って守れた。1-0はディフェンスの選手としては一番いい。もちろん3-0くらいになればラクだけど、1-0のときは誰か一人が点を取って、あとは守備陣が頑張ったという評価に初めてなる。これからも1試合ずつ戦っていくだけ。全勝すれば優勝だから。それはなかなか難しいけど、終わったときに優勝できていればいい」

MF 7 兵藤 慎剛

「1-0のキツいゲームだけど優勝するチームは1-0で勝てる。今日は最後まで体を張れた。もっとチャンスを作りたかったけど今日は勝ち点3を取ることが一番大事だった。どのチームも優勝を目指していた、シーズンを3分の2以上戦って首位にいるのだから自然とモチベーションは高まる。残り8試合あると、どこかで内容の悪いゲームもあると思うけど、そこでどれだけ我慢して戦えるか。今日は勝ったけど内容は五分五分の展開だったと思う」

DF 22 中澤 佑二

「久しぶりの1-0の勝利。こういうゲームをモノにしていくのが優勝への近道。1-0で勝てるチームは優勝できるチームだと思う。エスパもいいチームで苦しみながら全員で体を張って守れた。優勝は意識しないけど、優勝するにはこういうゲームを勝たないといけない。こういうゲームも悪くない。(ラドンチッチについて)久しぶりにあれだけ大きくてパワフルなFWと対戦した。(栗原)勇蔵と協力して守れたし、カンペー(富澤)もいてくれた」

 

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