「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

【ここだけ練習試合レポ】仙台戦に先発出場するのは端戸か優平か奈良輪か、あるいは比嘉か。アピールにも注目の一戦  [9/22 大宮戦](蒼井真里) -2,938文字-

序盤からゲーム支配も、決定力を欠く

三ツ沢で清水に勝利し2位以下との勝ち点差を広げた翌日の日曜日、マリノスタウンで大宮とBチーム同士の練習試合が行われた。

4-4-2練習試合2013_08リハビリが続くGK鈴木椋大を除き、前夜の試合に先発しなかった全選手が出場。8月の練習で負傷した天野も2本目から出場し、1ヶ月振りの対外試合復帰となった。次週のアウェイ仙台戦は齋藤学の警告累積による出場停止が確定しており、代わって先発出場するのは端戸か優平か奈良輪か、あるいは比嘉か。彼らのアピールにも注目の一戦となった。

対する大宮は負傷離脱者が多く、3名の練習生が先発する苦しい布陣。2トップこそ長谷川悠、富山貴光と今季リーグ戦で一定の出場時間とゴール数を記録する2人が並んだが、中盤以下の構成は今年3月や昨季の練習試合から大きく目劣りする陣容であった。

そんな大宮に対し、マリノスは1本目序盤から決定機を量産する。4分に優平がクイックリスタートから左サイドを突破して角度のないところからシュートを狙うも枠を外す。5分には小椋のサイドチェンジを受けた比嘉が左サイドからクロス、藤田のヘッドは枠外。直後に今度はアンドリューのサイドチェンジから右サイドのジョンがクロス、藤田のシュートはポストを直撃。大きな展開で相手を揺さぶる攻撃が2つ続いたが、決め切れない。

その後もボール支配は圧倒的にマリノス。比嘉がエリア右スミから惜しいループシュートや、小椋のスルーパスに抜け出しGKと1対1になりかけるなどチャンスを得るが、先制点は大宮。36分、1本の縦パスで浅いDFラインの裏を取られ、GK六反との1対1を富山貴光に決められてしまう。押込みながら先制を許す嫌な展開も、45+1分に優平から藤田、優平、端戸とつないだボールをボランチの位置から駆け上がった途中出場の喜田がエリア手前で受けて、スピードを維持したままDFの間をすり抜け、左足アウトフロントで絶妙なシュートをゴール左スミに決めて同点。1本目は1-1で折り返す。

 

決定機量産は評価できるが、アピールは不十分

2トップにシステム変更した2本目も、決定機数はマリノスが圧倒した。10分に絶妙なタイミングでバイタルの隙間に入り込んだジョンが喜田のパスを受け、DFを1人外して左足のシュート。パスを引き出す動きからシュートまでは完璧だったが、惜しくもバーを直撃。11分にはストライカーらしい動き出しで小椋のフィードを引き出した藤田が相手GKと1対1になるも、左足のシュートはポストに阻まれる。14分には優平のサイドチェンジから天野のピンポイントクロス、エリア内でジョンがヘッドで合わせるも僅かに左に外れる。

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