「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

試合直前インタビュー 監督・齋藤・小野・谷口・熊谷・榎本

【明日の試合に向けて】

樋口 靖洋 監督

「大宮戦ではチャンスの数も多かったし、ボールの動かし方も良かった。相手が10人になったという事情はあったけど、むしろ11人のときのほうが理に適ったボールの動かし方をできていた。あとは点を取れるかどうかというのが一番の問題だった。小野裕二はアタックゾーンでの質を上げていくことが大事。シュート6本打っていることからも、その場面に顔を出すことはできている。あとは場数を踏めばゴール前での落ち着きも出てくる。どういったプレーヤーになるかを決めるのはもう少し先で、オールラウンドな選手になれると思っている。

広島はスタイルを完全に確立している完成度の高いチーム。首位のチームとこのタイミングで対戦できることを意識して、しっかりチャレンジしないといけない。ウチは出場停止の選手がいて、警告3枚の状態だったのでしょうがない部分はあるが、同じ試合で二人、三人といないのは正直、痛い。広島とは毎年戦っているし、今年も5月に対戦している。ボランチに入る青山選手からの縦の配給やサイドへの散らしをケアしたい。シーズンの終盤に右肩上がりになったと思えるような結果を出したい。

佐藤寿人のゴール前での動き直しというか、角度の作り直しは教科書にできるんじゃないか。ボックスの最後のところで仕事をするのが彼。サイドにボールが出たときに見失わないようにすることが大事。消える動きがうまいので。それと、もしミキッチが途中から出てくるなら嫌だな。あの切れ味はひと仕事するだろうから注意したい」

 

GK 1 榎本 哲也

「常に危機感を持ってやっている。いつ試合に出られなくなるかわからない。そういう意味で緊張感があるし、出場停止の選手がいることも良い緊張感につながると思う。(栗原)勇蔵やカンペーさん(富澤)がいないのは痛いけど、鹿島戦もそうだったようにいまは誰が出ても大丈夫。広島は個々のレベルが高い。特に(佐藤)寿人くんには注意したい。あの裏への抜け出しと駆け引きのうまさはすごい。点を取れているのも当然だと思う。ユース時代からよくゴールを決められていたので今回は抑えたい」

MF 28 熊谷 アンドリュー

「前回の広島戦はベンチから見ていた。その試合は守備がハマって勝つことができた。今回も同じような展開になるのが理想的。相手の特殊なフォーメーションに対して、どうやってプレッシャーをかけていくか。チームとして意思統一して戦いたい。ボランチとして、相手のボランチに入る青山選手は見ていて勉強になるし、うまいなと思う。大宮戦ではボールに触れることはできたけど横パスばかりだった。もっと縦に勝負するパスを入れていきたい」

MF 29 谷口 博之

「先週から少しずつ紅白戦に出るようになったけど、まだ痛めた患部は万全の状態ではない。痛みというよりも怖さが少しだけある。でもそれは練習しながら慣れていくものだと思っている。それに今回は出場停止の選手が何人かいて、自分がピッチを上げないと人数が足りなくなる可能性がある。大宮戦でもチームとして1点取れれば勝てた。そういう場面に自分がいれば、とも思ったので、どういう形だとしても広島戦に出たら得点に絡んでいきたい」

FW 11 齋藤 学

「大宮戦では自分のリズムで仕掛けることはできていた。あとはゴールのところ。ラストパスやドリブルも大事だけど、フィニッシュにしっかり絡んでいきたい。前半戦はこぼれ球から得点できていたけど、最近はそういう形がない。マルキもいないし、結果を残さなければいけない立場だと思っている。前回の広島戦ではこぼれ球からゴールしたので、どんな形でもいいからゴールしたい」

FW 10 小野 裕二

「この前の試合で勝てなかった責任は自分にある。あれだけシュート打って決められないんじゃ話にならない。リーグ戦ではまだ2点しか取っていない。こんなに点を取っていないのは人生初めてかもしれない。マルキがいないから勝てないと言われるのは悔しいので、次はなんとか決めたい」

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