「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「0-0だけど集中した良い試合だった」(栗原)・「決めきりたかった」(藤田)+ドゥトラ・中町・俊輔他 [仙台戦後コメント] -1,925文字-

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「このユアテックスタジアムでのゲームは本当に難しい。勝ち点3を狙ったが結果的に勝ち点1だった。でも選手たちが90分間スキを見せずに戦ってくれたことをポジティブにとらえたい。ゲームはお互いに中盤でどれだけ相手のボールを奪えるか、そこでプレッシャーをかけられるか、あるいはプレッシャーを回避できるか、その中盤の争いがポイントだと思っていた。前半の10分から15分までは相手をつかまえにくかったけど、そのあと落ち着いてバランスを取れてからは、中盤の攻防はベンチから見ていても見応えがあった。点を取れなくて残念だが、ウチも持ち味を出した結果としてポジティブに考えたい。(主力を欠く状況で勝ち点1を取れたのは前向きなのでは?)ポジティブな勝ち点1と偽りなく本音で思っている。代わりに入った藤田はスペースにランニングして起点になるような動きを見せてくれた。残り7試合でけがや出場停止がある中で、代わりの選手が持ち味を出すのは大事なことだと思っている。(セットプレーや決定機を与えなかったが注意した点は?)中盤のボランチの強さがある。そこでセカンドボールをどちらが保持するか。そこは強く行こうと。あと2トップの出入りに注意しなければいけなかった。特に柳沢選手はそういった動きがあるので、ラインコントロールをしっかりすること。あとは間で受けた選手に強く行くこともできたと思う。(2試合連続無失点について)守備は良くなっていると思う。チャレンジとカバー、あるいは取り囲むことができている。特に今日はスキを見せていない。いい守備ができ始めていると思う。(栗原)勇蔵あたりはかなりチャレンジしていて、そのあとにダブルボランチが囲い込むような動きがあって、周りも連動できていた」

MF 25 中村 俊輔

「アウェイで勝ち点3を持ち帰るのが目標だったけど、それは達成できなかった。シーズンが終わったあとに、この試合で勝ち点1でも取れて良かったと思えるかどうかは、これからの試合次第になる。仙台はブロックを作るわえりには間あいだが空いてくる。ヒョウ(兵藤)や(佐藤)優平は縦へのスピードよりも相手の間でボールを受けられるタイプ。そういう攻撃が多くなったけど、最後のところでサイドからセンタリングを上げてもなかなか崩しきれなかった。仙台はボランチの選手が最終ラインに入ってはね返すような場面もあって、そこは今後も工夫が必要になる」

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DF 4 栗原 勇蔵

「お互いシュート数が5対5で、どちらも中盤の守備が良かった。決定機らしい場面もなかった。0-0だけど集中した良い試合だったと思う。勝ち点3がほしかったけど、最悪の結果ではない。勝ち点3が毎回取れるわけではない。良い守備はできていたと思う。ここにきてみんなの集中力が高まっていて無失点で終われるようになっている。カンペーさん(富澤)とマチ(中町)が近くにいてくれて距離感がいい。それと今日は相手の前線が少し孤立していたし、ボールの出どころにもしっかりプレッシャーに行けていた。思ったより裏を狙う動きも少なかったので狙いを絞りやすかった。悪くても失点しなければ負けない。その上でセットプレーから点を取れれば優勝できる。今日はシュンさん(中村)が良いボールを蹴ってくれたけど自分がうまく合わせられなかった」

MF 8 中町 公祐

「アウェイでこの天候を加味した中で、前半は行ったり来たりで少し大変だった。でも後半は思った以上に相手が疲れてきて、そういった中で1点を取れればというゲームだった。試合後にも少し確認したけどディフェンスラインとカンペーさん(富澤)と自分のところは手応えがある。相手が2トップでセカンドボールを拾いやすかったのもあるけど、守備に関してはうまくできていた」

DF 5 ドゥトラ

「今日はお互いに闘うゲームになった。空中戦も多くて、そんなに良いサッカーはできなかった。それでも後半は少し形を作れたかなと思う。守りに関しては良かったと思う。ほとんど決定機を作らせずに、ウイルソンの危ないシュート1本くらいだった。今日と次はアウェイ2連戦になるので勝ち点1ずつでも積み上げていくことが大事。今後も累積警告があるだろうけど、今日はマルキがいなかったところで藤田がいい仕事をしていた。今後も少しずつでも勝ち点を積み上げていくこと必要になる」

FW 19 藤田 祥史

「チャンスがあったので決めきりたかった。チームとしては負けなくて良かったけど、個人としてはゴールを決めたかったので満足できない。ゲームプランとしては90分間裏を狙い続けようと思って、それはある程度できていたけど、その次の部分が足りなかった」

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