「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「甲府の守備は堅いので、それをどうにかこじ開けないといけない」(中澤)・「結果を残してから代表に合流したい」(斎藤)+小椋・ファビオ・栗原・マルキ他 [甲府戦直前コメント] -2,352文字-

【試合に向けて】

MF 6 小椋 祥平

「ちょっと前にカンペーさん(富澤)がけがで離脱していたときにマチ(中 町)とコンビを組んでいたので不安はない。マチとはお互いのバランスを見ながらプレーすることになる。でも基本的には自分が守備的な役割になって、マチに は自由に前へ行ってほしい。そのほうがシュンさん(中村)との関係もこれまで通りになるし、全体のバランスもいい。甲府はしっかり守ってくるチーム。だか らといって無理にバランスを崩すとこちらがやられてしまう。相手も勝ち点3がほしいだろうから、どこかで前に出てくる。その隙を突きたい」
樋口 靖洋 監督

「甲府は守るときの[5-4-1]がしっかり整理されている。割り切っている感じがあるし、守るときは全員で守る。でも攻撃のときはロングボールばかりではなく、5番の選手(マルキーニョス・パラナ)を経由してしっかりボールを回してくる。サイドにいる柏の調子もいい。あとは前線のパトリックに起点を作らせないことが大事。それをさせてしまうと2列目のジウシーニョが前に出てきてしまう。
(ファビオのボランチ起用について)彼はもともとブラジルでボランチとしてプレーしていた経験がある。今回はカンペー(富澤)がいないというのもあるし、高さを出したいときにそういう起用法もある。勝ち点1ではなく勝ち点3を取るためにいくつかの可能性を試していかないといけない。木曜日には残り15分で勝ち点3が必要なときのシミュレーションを行った。負けているときと勝っているときの両方を想定した。こちらがビハインドのとき、相手は引いて守るので押し込むことができると思う。押し込んでボールを失っても、すぐに取り返すような場面を作れる。ただ後ろのリスク管理だけは必要になる。
(齋藤について)まだ6~7割の出来ですけどね。キレの部分がちょっと…。でもブロックを作ってくる相手を崩すにはパスだけではなかなか打開できない。ドリブルで一人、二人と引きつけるようなプレーが必要になる。
(試合前に終わる広島戦の結果を気にするか?)嫌でも耳に入るだろうし、シャットアウトはできない。ほかのチームがどのような結果だろうと、ウチがやるべきことは変わらない。自分たちのゲームに集中して、やることを意思統一したい。これだけ勝ち点差の詰まった残り7試合なので、タイトルを意識するのはまだまだ先だと思う」

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DF 22 中澤 佑二

「甲府の守備は堅いので、それをどうにかこじ開けないといけない。その意味でもセットプレーは重要になってくる。こっちは優勝を目指しているけど、相手も残留争いで必死なはず。そういうチームとの対戦は難しい。今回の甲府もそうだけど、ウチは残留争いしているチームとの対戦を多く残している。難しいけれど優勝するためには勝ち切らないといけない。ファビオのボランチは、彼が気持ちよくプレーできるように後ろからサポートしてあげたい。何か引っかかりながらプレーしているとよくないので、そういった部分をフォローしたい」

DF 15 ファビオ

「(ボランチ起用について)今週の練習で久しぶりにやったポジションだけど、やったことがないポジションではないので不慣れということはない。役割はディフェンシブというわけではなく、そのポジションでプレーする可能性があるということ。もし出場したら守備だけでなく攻撃でも貢献していきたい。ブラジル時代にプレーしていたポジションだし、去年はSC相模原でも3試合くらいプレーした記憶がある。監督が必要な場所で使ってもらえればいい。CBでもボランチでもチームに必要なプレーをするだけ」

MF 8 中町 公祐

「甲府が引いて守ってくるとしたら、それをこじ開けるような工夫が必要になる。自分のイメージとしては相手を少しつり出すようなプレーが大事。相手がブロックを作ってきたときに、ただパスを回すだけでは相手は崩れない。それよりも少しだけボールを運んで相手DFに食いつかせる。その連続で相手陣内にスペースが生まれて攻撃がスムーズに運ぶと思う。終盤戦になって首位に立っていることもあって、どのチームもウチを警戒してくるようになった。それを乗り越えてこそ首位チームだと思う」

FW 18 マルキーニョス

「結果的に1週間休んだことになったけど、けがのケアをしつつ、最低限動くことはできたので問題ない。戦第戦は堅いゲームになった。チャンスはあったけど決めきれず、ウチとしては少し運が足りなかった部分もある。甲府も引いて守ってくるかもしれない。相手が引いてきたら、自分には当然マークが厳しくなると思う。ただ、その場合は自分がマークを引き連れてスペースを空けるようなプレーをして、そのスペースを中町や(齋藤)学が使えばいい。逆に味方を作ったスペースを自分が使うような連動が必要になる」

FW 11 齋藤 学

「最近はマリノスで目に見える結果を残していない。そういう意味でも次の甲府戦が大事になる。最近はけがや出場停止もあって試合にあまり出ていない。それでも自分を見てくれているというのは大事だと思う。欧州遠征に限らず代表に入るというのは特別なこと。チームとしてやるべきことを守ったうえで、限られた時間の中で自分の良さを出していきたい。まずは甲府戦で結果を残して、それから代表に合流したい」

DF 4 栗原 勇蔵

「甲府は今年の最初に対戦したときとはまったく違うチームになっている。単純に選手がかなり入れ替わっているし、システムも変わっている。前線にはパトリックがいて、そこを自分とボンバー(中澤)でしっかり抑えられるかどうかがポイントになる。もしかしたらパトリックはJリーグで一番強い選手かもしれない。90分間集中を切らさずに対応しないといけない」

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