「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「牛丼が好き。でも、お店では注文のやり方がわからない。 (マリノスは) とても居心地がよく、幸せ。ただ横浜は、僕がブラジルで生きていた環境とはかけ離れているくらい都会だけど(笑)」[ジュニオール・サントス インタビュー(後編)]

ジュニオール・サントス選手インタビュー(後編)

インタビュー・文:藤井 雅彦

協力:横浜F・マリノス広報室

 →前回からつづく

 今夏に加入し、ここまでチーム3位の10得点を挙げているジュニオール・サントスがインタビューに応じてくれた。

 前編では幼少期にサッカーを始めたきっかけを熱っぽく語り、今回の後編ではプロサッカー選手になった経緯を丁寧に教えてくれた。

 現在26歳のサントスがプロになったのは、わずか3年前の23歳の時。早くから将来を嘱望されていた存在ではなく、雑草魂と目に見える結果で未来を切り拓いてきた。

 これからもゴールを決め続ける。そして、母国へ“ある贈り物”を届ける。誇らしいルーツこそが、自身を動かす原動力だ。

 

 

 

大工やとび職人として収入を得ていたジュニオール・サントスにとって、サッカーはあくまでも趣味の延長線上。それだけで生計を立てることなど考えられる状況ではなかった。

運命が大きく動き始めたのは、ひとつの誘いをうけたことがきっかけだった。

「知り合いのチームから試合に出てほしいという誘いをもらったんだ。日本円で2,0002,500円のギャラで出場してほしいというオファーだった」

 その試合でサントスはチームを勝利に導くゴールを決めた。

「次の誘いの時にはギャラが5,000円に上がっていて、その試合でもゴールを決めた。そうやってステップアップしていって、気がついた時にはギャラが2万円くらいになっていた。その頃にはアマチュアサッカーの世界でちょっと名の知れる選手になっていて、もしかしたらサッカーで食べていけるかもしれないという意識が芽生え始めた」

 

©Y.F.M

 

次第にストライカーの仕事がやりがいへ、そして生きがいへと変わり、自身を取り巻く環境が少しずつ変化していく。『ゴール』が使命に変わりつつあった。

 

 

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