「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

自分のためではなく、チームのために。ゴールは自分のためではなく、マリノスの勝利のために。 水沼宏太のチャレンジは続く [J31節 鹿島戦レビュー]

 

負傷中のティーラトンに代わって左サイドバックで先発した小池龍太のクロスに、背番号18が体を投げ出すようにして飛び込む。難しい体勢でボールをしっかりインパクトできたわけではない。それでも水沼宏太は相手DFともつれながらも執念でボールをゴール方向へ。GKが必死に伸ばした手の届かないコースへのシュートでゴールネットを揺らした。

 

 

水沼がマリノスの一員として決めた記念すべきホームゲーム初ゴールだ。ユースからトップチームに昇格した時も、そして9年半ぶりに復帰した今季もなかなか決めることのできなかった記念のゴール。だから「やっと日産スタジアムで決めることができた」と安堵した。今季のリーグ30試合目でようやく訪れた歓喜の瞬間、になるはずだった。

しかし、チームは2-0から3失点を喫し、まさかの逆転負けを喫してしまった。そのため試合後のオンライン取材で喜び様子は一切見せなかった。

うれしさよりも、悔しさが先行する試合になった。では勝つために本当の意味でベストを尽くせたのか。水沼は、あくまでも自分たちにフォーカスして言葉を発した。

 

ヨコエク

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