「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「奇跡を起こすしかない」(榎本)・「システムは関係ない。チャンスを決めることが仕事」(藤田)」+小椋・中町・小林・兵藤他 [柏戦直前コメント] -2,307文字—

DF 22 中澤 佑二

「4点以上取れるかわからないけど、そのつもりで戦う。ただ失点するとか なり苦しくなる。そこは自分と(栗原)勇蔵とてっちゃん(榎本)で踏ん張るしかない。数的同数や数的不利の場面もあると思うけど、それは仕方がないこと。 それよりもホームで戦えるわけだし、積極的にオーバーラップしていってもいいシチュエーションだと思う。このまま柏に負けると2013年がモヤモヤしたま ま終わってしまう。借りを返すチャンスがあるのだから、どうにかしたい」

 

【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「ここから3連戦になるけど、それは真夏にもやっていたことだし、フィジカル的な問題はない。ただ、けがを抱えている選手の優先順位はJリーグにあるということ。まだすべてのタイトルを狙うチャンスがあるし、それに向けてトライしていく。リーグ戦の広島戦に向けてと考えると、それまでに2試合もある。その中でトライしながら考えていきたい。柏にトライする価値はある。これで決勝進出という結果を得られたら本当に大きい。もう一つはリベンジを果たさないといかん。そういう意味では倍返ししないと(笑)。
決勝戦に進出することが目標。可能性を求めて戦う。2トップを試していたのは、一つは(齋藤)学がいないということ。その中でどうやっていくか。前から圧力をかけるなら2トップにするのも手だし、バランスを保ちたいなら今までどおりのほうがいい。でもいずれにしろ前から圧力をかけてチャンスを量産しなければ話にならない。絶対にウチが点を取らないといけないし、1点取られたら6点必要になる。リスクを冒す勇気と、リスクを共有する意識が大事。リスクを冒さなければ4点以上なんか絶対に取れない。4点というのは高いハードルだけどトライしていく。
レイソルはウチに勝ったあとのゲームが3分4敗で、その中には複数失点の試合も多い。しっかり前から圧力をかけていきたい。それに今後、リーグ戦でもリスクを冒してでも点を取らなければいけないシチュエーションがある。とはいえ最初から2バックで戦えばいいというのものでもない。自分たちのスタイルを強調することを意識して戦いたい。相手は1点や2点ではなく4点というリードがあるから普通に戦ってくるのではないか」

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GK 1 榎本 哲也

「奇跡を起こすしかない。1点取られたらかなり厳しくなるけど、まずは1点取らないと何も始まらない。レイソルはACLのことがあったりして、精神的にも肉体的にも疲れているはず。だからこっちが積極的に攻めて早い時間帯に先制点を取って、相手を慌てさせることが重要になる。ウチはイケイケドンドンでやるしかない。ピッチとスタンドが近い三ツ沢で戦えるのは良いシチュエーションだと思う。GKとしてできることは限られているけどベストを尽くす」

MF 8 中町 公祐

「4点以上取って勝たないといけないシチュエーションの経験はみんなないと思う。特にプロレベルになってからのその条件はかなりハードルが高い。4点以上という条件を念頭に置いて戦うけど、まずは1点目を取るということ。90分の使い方は普段とは少し違う。ある程度、前に人とボールを入れていくことになると思う。監督は本気で勝ち上がろうとしている。純粋に勝ちたいし、勝ち上がりたいという気持ちが伝わってくる。だから4-0以上のスコアで勝つことを選手が勝手にあきらめてはいけない」

DF 13 小林 祐三

「まず失点したら、その時点でほぼ終わりになってしまう。だから絶対に失点しないことと、なるべく前から圧力をかけていきたい。会場や対戦相手をいつもと違う雰囲気にすることが必要。それができなければウチは勝ち上がれない。レイソルはACLやリーグ戦で複数失点が続いている。今回もウチが先に点を取って『またか?』と思わせることができればチャンスはさらに増える。0-4は自分たちの責任。だから開き直って戦っていいと思う」

MF 7 兵藤 慎剛

「まずはレイソルに勝つこと。最近はずっと勝っていないし、肝心なところで負けているのが悔しい。勝つためには先に点を取ることが大事になる。先制点を取れば相手も慌てるだろうし、ホームで戦っているので有利な面も出てくるはず。個人的には前でボールにたくさん絡んでゴールしたい。ここ最近、攻撃陣の調子が上がっていないし、自分自身もゴールから遠ざかっている。前からプレッシャーをかけて、早い攻撃で点を取れば勢いも出る。4点取られたということは4点取れる可能性があるということ」

FW 19 藤田 祥史

「2トップにしたからといって攻撃的になるとは言い切れないし、点が入る可能性が高まるとも限らない。でも少なくともそうやって自分が起用されるのであれば、ゴールを期待されているのだと思う。第1戦の結果を踏まえるとかなり厳しい条件なのは誰が見ても明らか。でも前半を2-0くらいで折り返せれば、もしかしたらという雰囲気になるはず。少しでも違いを見せないといけない。とにかく自分はガムシャラにゴールを狙うだけ。システムは関係ないし、チャンスを決めることが仕事になる」

MF 6 小椋 祥平

「前からプレッシャーをかけて、なるべく高い位置でインターセプトを狙う。それが自分の仕事だと思う。奪ったら早めの攻撃で点を取るのが理想。やるべきことは整理されているし、シンプルだと思う。いきなり4点入るわけではないし、1点ずつしか取れない。まずは1点取って、そのあとに2点目を取る。そういう展開にできれば相手も攻めるか、守るかの判断が難しくなる。失うものはないので、とにかく前から前からプレーしていきたい」

 

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