喜田の視界には一点の曇りもない。頼もしきキャプテンを先頭に、チームは決戦の地であるカタールへ飛ぶ
川崎フロンターレ戦後、オンラインで囲み取材に応じた喜田拓也の言葉は、あえて質問とは違う文脈からスタートした。
「まず今日の敗因は(高丘)陽平の退場のきっかけを作った自分のパスミスだと思う(中略)。今日のゲームで何を挙げるべきかと言われたら自分のパスミスだと思う。あの一本のパスミスが勝敗を分ける厳しい世界にいるし、申し訳ない気持ちでいっぱい」
中盤での何気ないパスを相手に引っ掛けられ、そこからロングボールを放り込まれた。たまらず飛び出した高丘はペナルティエリアの外でハンドを犯し、それが一発退場と判定された。
10人になってからも勇猛果敢に戦ったマリノスは最後まで一歩も引かなかった。しかし終盤に2失点し、結果は1-3。喜田はその責任を痛いほど感じていた。反省と悔恨の弁を自ら発したのは、実に彼らしい。
リベンジの舞台は、ACLだ。少なからず手ごたえをつかんだフロンターレ戦を経て、背番号8はいったいどんなプレーを見せてくれるのか。
ゆっくりとした口調で、言葉に力を込めた。
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