天野純がサッカーを楽しんだ先に、歓喜のゴールとマリノスの勝利がある [ACLコラム]
決戦の地からオンラインで取材に応じる天野純は、どことなく高揚しているように見えた。
12時間以上のフライトを経て、日本からカタールへ。到着直後にPCR検査を行い、判定結果が出るまではホテルで隔離となった。時差ボケに加えて、精神的な疲労も少なからずあっただろう。
それでも2回の練習を終えて、前向きな手ごたえをつかんでいるようだ。
「(気候は)今の日本に比べると暑いけど湿度はない。暑いけどカラッとしているので、自分はベルギーにいたけど欧州の気候に似ている。個人的にはやりやすい。時差ボケとか海外に来ている感じも久しぶりで、懐かしいという感じがする。いい感じっす(笑)」
言葉のチョイスもトーンも日本にいる時とまったく変わらない。にじみ出る雰囲気は天野らしさ全開。これは期待できそうだ。
もっとも最近のプレー内容には、ほかの誰でもない本人が一番納得していない。決定機を決められない試合が続き、勝利に貢献できない日々に悩む。「どうやったらゴールが入るんだろう」と自問自答を繰り返した。
今年5月にマリノスに復帰し、リーグ戦再開2試合目の湘南ベルマーレ戦で2得点を挙げた。以前はなかったゴールへの強い意欲を前傾姿勢のプレーで示した。7月26日の北海道コンサドーレ札幌戦で決めた迷いのないミドルシュートも進化を感じさせた。
しかし、その日を最後にリーグ戦でのゴールに見放されている。ゴールがすべてではないが、ベルギー移籍を経験したことで結果の重要性を痛いほど知った。周りに認められ、評価を勝ち取るには、目に見える結果を残すしかないことを。
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