「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(ファン・サポーターの) 皆さん、とても温かい。僕自身は何かキャラ設定を意識しているわけではないですが、ある種のゆるキャラみたいに見えているところがあるのかなぁ(笑)」[和田拓也インタビュー(後編)]

[和田拓也選手インタビュー(後編)]

インタビュー・文:藤井 雅彦

 →前編からつづく

 

人気急上昇中の和田拓也選手に迫るインタビューの後編をお届けする。

前編では、ピッチ内での思考やプレースタイルのルーツを紐解いた。後編では「F・マリノスでうまいと思う選手は?」という気になる質問に、誰もが納得のあの選手の名前が。

さらに終盤にはプライベートな面を垣間見せる一幕も。

来たるリーグ最終節に向けて、背番号33を完全解剖する。

 

©Y.F.M

 

 

――後半戦最初の質問はこちらです。

「試合に出場していない時間が続くなかでも、出場した時には確実に精度の高いプレーをできるのはなぜでしょうか?」(あつさん)

――補足すると、和田選手の今季初出場は819日の清水エスパルス戦でした。リーグ戦再開後しばらくは出場機会が巡ってこなかったわけですが、その試合に臨む際の心境は? あわせて聞かせてください。

 

和田 拓也(以下、和田)

「試合になかなか絡めていない状況でチャンスが巡ってきた時には『久しぶりだからミスしても仕方ない』と言っていられません。その試合が自分にとって重要な勝負になる。清水戦に関しては、もちろんモチベーションが高かったですが、頭の中は冷静に整理できていたつもりです。ただフィジカル面はきつかったです。連戦が多いシーズンで、練習でコンディションを上げることができなくて、練習試合がないのでゲーム体力を維持するのも難しかった。とにかくチームが勝ててよかったです」

 

 

――今シーズン初めて先発フル出場した1010日の大分トリニータ戦でここまでのリーグ1位となる走行距離14.027kmを記録しました。久しぶりの90分フル出場だったことも踏まえると驚異的な数字だと思います。

和田「あの試合の走行距離は自分でもビックリしました。体感としてはそこまで走っているつもりはなかったですし、数字が少ない試合でももっと疲れる場合もあります。大分戦では、マイボールの時は常に足を動かしてパスコースを作り、相手ボールの時は高い位置までプレスに走りました。その繰り返しによって結果的にあの数字になったのかなと。トラッキングデータは対戦相手や状況によって変わるものなので、心掛けているのはチームにとってプラスになるプレーです」

 

 

――続いての質問です。似た質問を数多く頂戴したので、一部を抜粋して紹介させていただきます。

「マリノスの選手で、技術的にすごいと驚いた選手は? その理由は?」(ゆうきさん)

「ご自分より上手いと思う選手いますか?(私はマリノスでサッカーが一番上手なのは和田選手だと思っています)」(横浜藤井会さん)

(その他、多数)

 

 

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