「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

(来年はポステコグルー監督4年目だが?)「このサッカーはやっている選手が楽しんでできている。優勝を目指すならこのスタイルしかない」(天野) 他 [横浜FC戦前コメント]

[コメント]

アンジェ ポステコグルー 監督

――ACLはベスト16という結果に終わったが、どのような大会だったが振り返ってほしい

「グループステージを突破して、もっと上へ行けるチャンスがあった。試合の中で決定機はたくさんあったが生かし切れず、敗退してしまった。残念な気持ちでいっぱいだけど、総合的に考えればチームにとっても選手にとってもいい経験になったと思う」

 

――あらためてACLの舞台に立ちたいという気持ちが強まった?

「もちろん出場したい気持ちはあるが、来年は出られない。来年しっかりリーグでいい結果を残してACLに出たい。自分たちが上へ行けるチャンス、成し遂げるチャンスを生かし切れなかった。いつでも出られる大会ではないし、そこで成果を残さないと次はない。来年に向けていい準備をしていきたい」

 

 

――マネジメントが難しいシーズンだったと思う。リーグ戦が1試合残っていることは承知の上で、今年を振り返ってほしい

「ひとつ言えるのは、今シーズンは自分たちだけでなく全体的にチャレンジのシーズンだった。まずはあと1試合残っているので、自分たちのサッカーを見せてしっかり締めくくりたい」

 

――外国籍選手がそれぞれの都合で帰国している。日本人だけでチームを構成する横浜FC戦でどのようなゲームを見せたい?

「誰が出場しても、自分たちがやることに変わりはない。ACLでも日本人だけで戦った試合があった。簡単な試合にはならないと思うが、いい準備をして戦っていきたい」

 

 

――9日に帰国して本来なら14日間自宅待機だったが、アスリートトラックの適用によって練習も試合もできる。それについては?

「ロジカル的に考えても14日間は何もできなかった。政府とJリーグの関係者が話し合って合意に至ったおかげで、練習も試合ができる。ありがたく思っているし、感謝している。責任感を持って最後の試合に向けてしっかり準備して、いい試合をしたい」

 

 

――ACLで敗退してしまった理由をあらためて聞きたい

「前半しっかりコントロールしながらチャンスを決めきれず、後半になって相手にチャンスを与えて敗退したのは残念だった。選手たちのほとんどに国際試合の経験がなかったなかで、ノックアウトステージでは前半のチャンスを決めきれなければ相手にチャンスを与えてしまう。あそこで決めていれば試合は終わっていた。そこを決めきれない弱さがあった」

 

――マリノスのサッカーは常にハイラインでハイプレスだが、水原三星戦の後半はどこに問題があった?

「自分たちがどうこう、ハイラインやハイプレスがどうこうではなく、3点目はハーフウェーラインから失点した。チャンスは我々のほうが作っていたのでシステム的には問題なかった。一人ひとりのメンタル的な強さが大事な要素で、チャンスを決めきれないと相手は二つ、三つのチャンスを決めてしまう。ルヴァンカップ準決勝の柏戦でも自分たちは20回のチャンスを決められず、相手は1回のチャンスを決めた。そのような苦い経験を味わったことで人は強くなっていく」

 

 

 

MF 39 天野 純

――今シーズンはタイトルを獲れなかった。どのように受け止めている?

「どのクラブにとっても今シーズンは難しいシーズンだったと思う。そのなかで自分たちのスタイルは強度が高く、そういった部分でリカバリーが追い付かなかったのが率直な印象。でもシーズンを通して自分たちのサッカーを続けられたのはポジティブに考えている。ACLは残念な結果に終わったけど、あの舞台にまた戻るという決意があるし、そこに向けてやっていくしかない」

 

 

――水原三星戦ではフィニッシュの部分での課題が出た。それについては?

「決定力はどのカテゴリーであってもサッカーの永遠の課題だと思う。そこの質はウチのサッカーにとってとても大事。あれだけペナルティエリア内にボールを運んでも決めなければ負けてしまう。そこは自分自身も痛感したし、改善しないといけない。エリア内での落ち着きは明日の試合から見せていきたい」

 

――フィニッシュの精度は口で言うのは簡単だが、実際に改善するためにはどうしたらいい?

「個人的にこれだけペナルティエリア内に侵入したことはないし、もともとそういったプレーヤーでもなかった。そこを経験できたので、来年に向けた糧になっていくと思う」

 

 

――ACLで上位に進出したチームと差を感じた部分は?

「勝ちたいという気持ちの部分で、それが球際に表れていた。いいサッカーはしたけど、一つひとつの戦いの部分で勝てなかった。そこで負けてしまうとサッカーは勝てないので、強度の部分で課題を感じた」

 

――ベルギーから帰ってきて、自分自身の変化は?

 

ヨコエク

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