「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「優勝争いしていることは純粋に楽しい」(中町)・「こういうときは自分に出番が来ると認識している」(ファビオ) [大分戦直前コメント] -2,715文字-

【試合に向けて】

MF 8 中町 公祐

「優勝争いしていることは純粋に楽しい。広島とのゲームは緊迫感があったけ ど、変な緊張はなかった。その試合に勝ったのは大きい。今後、対戦相手を見ると上位陣との試合がない。それを有利にするか不利にするかは自分たち次第。自 分も福岡時代の2011年に降格が決まってから試合をした経験がある。気持ち的に変化があるのは、降格した側ではなくて、降格したチームと対戦する側だと 思う。相手がどんな精神状態がわからないから。でもいまの自分たちに油断はない。こうして優勝争いできていることが証拠だと思う」

樋口 靖洋 監督

「(移動日が前日から前々日に変更になったことについて)移動のリスクを考えた。26日の練習については試合前日なので体のキレを出すような動きができればいい。場所は限られているので、できる場所でできることをやる。スケジュール変更はゲームに直接的な影響はないと思う。それよりも試合前日の移動のままにして、例えば新幹線移動になって移動時間が2倍以上かかるとメンタルにも影響してしまう。
大分は降格が決まってからシステムを変えて、結果的に新潟と大宮を完封している。急にシステム変更したわりには距離感が良くて、問題なく戦えている。難しい試合になることは間違いない。ある意味、何もかかっていないからのびのびやれているのかもしれない。チームとしても個人としてもチャレンジできる環境かもしれない。ウチは今年、勝負どころで勝ち点を取れている。踏ん張りどころがいくつかあったけど、そこで連敗しないで引き分け、あるいは勝ちきったりしている。でも前回の大分戦もそうだけど、すべてを勝てているわけではない。今回はグラウンドの状態が分からないのでパワープレーの練習をした。それに大分戦だけじゃなくて、今後は1点が必要な場面も出てくる。兵藤については今日の紅白戦に参加して、練習後も大丈夫そうだった。試合出場についてはほかの選手との兼ね合いも考えて決めたい」

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DF 15 ファビオ

「いままでの流れで、こういうときは自分に出番が来ると認識している。中澤さんも栗原さんもレベルが高い選手なので、どちらとコンビを組んでも問題はない。ただ中澤さんはポルトガル語で指示を出してくれるのでコミュニケーションをとりやすいというのはある。プレッシャーは普通のプレッシャー。優勝が近いというプレッシャーではなく、移籍1年目で試合に出てチームに貢献するという、そういう自分へのプレッシャーだけ。毎試合出ている選手とはフィジカルレベルに差がある。そこに追いつくためにトレーニングを100%をやっている」

DF 27 富澤 清太郎

「首位にいることは関係ない。まったく手を抜けない試合が続く。前節、広島戦で気を抜けない試合があって、それで優勝という雰囲気に周囲も含めてなってしまう。でも、いつもどおりにやって、いつもどおりに勝つ。ただ、もちろん勝ったことで気分はいいし、気持ちもポジティブになっている。試合までの準備はいつもどおり。難しい試合になると思うけど、どうにか1-0でもいい。いままでやってきたことを続けるのはいつもどおり。揺るがないものがこちらにはある。芯の強さで勝ちたい」

DF 22 中澤 佑二

「前節せっかく首位攻防戦に勝ったわけだし、その次のゲームで降格が決まったチームに負けるのは広島も望んでいないと思う。ウチが本当に優勝に値するかどうかを試されている5試合。強いチームに競り勝つのは大事だけど、下位相手にしっかり勝つことも優勝するチームのあるべき姿。まだ何もつかみとっていない。前節勝ったから優勝が決まったわけではないし、これからの試合を勝ち続けないと意味がない」

MF 7 兵藤 慎剛

「フルメニューをこなして、ある程度できるという手応えを得た。痛みが100%消えるということはないけど、体が温まってアドレナリンが出てくれば大丈夫。痛い箇所に接触したときは痛みがあるけど、それ以外はほとんど気にならない。インサイドキックも問題ないし、軸足にしても大丈夫。先週のゲームを欠場して、連続スタメンは途絶えてしまったけど、チームが優勝することのほうが大事。この試合を頑張れば、また少し間が開くので、痛みがあっても戦わないといけない」

FW 11 齋藤 学

「広島戦前は代表帰りであまり練習できなかった。でもあの試合は準備時間が短い中でも90分間走りきることができた。時差ボケもまったくなかったし、そういう日程でしっかりプレーできたことに手応えはある。今週は先週にくらべてしっかりトレーニングできた。移動日が変更するアクシデントはあったけど、そんなに気にならない。大分はシステムを変えて無失点が続いている。でもベタ引きするような守り方ではない。ウチがしっかりボールを持って、相手を動かせば、いい形で1対1を仕掛けられる。まずは左で起点を作りたい」

GK 1 榎本 哲也

「めちゃくちゃ難しいゲームになる。大分は降格が決まってから公式戦2試合連続完封で来ているように調子を上げている。相手が降格が決まっているとか、最下位とか、そういった余計なことを気にしてしまうところもある。まずは自分たちの戦い方を強調したい。前からプレスをかけて、相手にロングボールを蹴らせて、はね返す。それを繰り返していれば相手は最終ラインを押し上げられなくなる。気をつけなければいけないのは不意に喫する失点。前回の大分戦もそうだった。先制点を取ればかなり有利になると思う」

MF 20 佐藤 優平

「少しずつ2列目でのプレーに慣れてきた。最初の頃はボランチの感覚でプレーしていたので、どうしても相手選手を背負う場面が多かった。でも最近は裏へ抜ける動きを意識していて、ボールが出てこなくてもランニングするようにしている。逆に中盤でのボール回しに余計に参加していない。そのあたりは周りとの役割分担を考えてやっている。自分は(齋藤)学のようにドリブルがあるわけではないのでうまく体を入れてボールキープして、シンプルにプレーすることを心がけている」

DF 5 ドゥトラ

「前節は出場停止だったが、どの選手も試合に出続けることでリズムを作れると思う。ただ自分の場合は天皇杯3回戦もあったし、わりと普段に近いリズムで大分戦を迎えることができると思う。相手はリラックスした状態で臨んでくるだろうけど、ウチはしっかりとした目的意識を持ってプレーしなければならない。自分はシーズン初めから優勝を強く意識している。ここからは1試合1試合が決勝戦の気持ちで戦う。あとは自分たち次第だから、常にいい準備をして試合に臨みたい」

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