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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

(ACL上海戦でPKをストップして肩を負傷して)「痛みがまったくなかったわけではないですが、その後も治療しながらピッチに立てていたので大きな問題ではありません。絶対に離脱したくなかった」[オビ選手インタビュー(前編)]

オビ・パウエル・オビンナ選手インタビュー(前編)

実施日:1221日(月)

インタビュー・文:藤井 雅彦

 

 

 10月末に栃木から帰還した男は、瞬く間にトリコロールのGKとしてゴールマウスを守ることを任された。

 ACL再開初戦で元ブラジル代表選手のPKをストップし、チームを勝利に導く。乾坤一擲のワンプレーは新守護神の誕生を予感させるには十分すぎる働きだった。

 しかしラウンド16で韓国の水原三星に敗れ、アジアの高い壁に行く手を阻まれた。自身も満足できるパフォーマンスを見せることができず、悔しい失点を喫した。

 激動の時間を過ごしたオビ・パウエル・オビンナが、今すべてを語り尽くす。

 

 

――栃木SCへの育成型期限付き移籍から復帰して以降、オビ選手を取り巻く環境と状況が大きく変わりました。振り返ってみて、どのような時間でしたか?

「やっとスタートラインに立ったなという感じです。もっと試合がしたいし、もっとマリノスのファン・サポーターの前でプレーして、もっとF・マリノスの力になりたかったです」

 

 

 

 

――「もっと、もっと」ですね?

「試合に出場できたことには大きな意味があったと思います。でもピッチに立ったからには結果を出さなければいけません。浦和レッズ戦でJ1デビューできたけど、次の川崎フロンターレ戦ではベンチスタートだったのが事実です。結果的に試合中にいろいろなことが起きて出番がめぐってきたけど、スタメンで出場したリーグ戦は浦和戦だけ。それにACLは負けるのが早すぎました。優勝するつもりでカタールへ行ったし、一発勝負の決勝トーナメントで何もできなかった。そこがもどかしい部分で、悔しさが残っています」

 

――表情からも悔しさが伝わってきます。それでもピッチに立ったことで多くの収穫を手にしたのでは?

「ミスや失敗、足りなかった部分が見えたことも収穫と考えれば、ACLはものすごく意味のある大会だったと思います。ただ、僕たちF・マリノスは優勝するために大会を戦っていました。Jリーグとは異なるアジアの舞台で戦って、ここで力を示せなければもっと上の世界では通用しない。ラウンド16敗退という結果は、まだそれだけの力しかなかったということ。本当は決勝を戦って優勝して今頃ようやく日本に帰国しているつもりでしたから(※インタビューは12月21日に実施)。良かったプレーもいくつかあったけど、優勝には手が届かなかった。自分のプレー云々の前に、チームとして結果を残せなかったことがとにかく悔しくて…。ましてや僕はJ1でシーズンを通して活躍したわけではないですし、ACL含めて数試合のピッチに立っただけ。周りの人にしてみれば、その数試合のパフォーマンスで良かったか、それとも悪かったのかを判断するしかない。良かったプレーがあったとしても、それを1シーズン続けられる保証がない。だからこそACLという短期の大会は結果がすべてでした」

 

©Y.F.M

 

 

――浦和戦からフロンターレ戦を経由してACLへ臨む一連の流れにはすさまじい勢いを感じました。オビ選手自身はどのように感じていましたか?

「正直に言えば、良い流れのようなものを感じていたし、すごく自信にあふれていました。栃木SCからF・マリノスに帰ってくる時点でACLがあることは頭の中にあったし、その舞台でプレーするイメージは常に持っていました。初めて出番をもらえた浦和戦でチームとして結果を出せて、フロンターレ戦に急きょ出場する時も『ACLはここでのプレー次第だな』と思ってピッチに入りました。その集中力や緊張感が小林悠選手のPKストップにつながったと思います。いざACLで出番がやってきた時は良い意味での緊張はあったけど、物怖じするようなことはありませんでした」

 

――再開初戦の上海上港戦でオスカル選手のPKをストップしたシーンは、F・マリノスとオビ選手にとって大会のハイライトだったように思います。会心のプレーを振り返っていかがですか?

「難しい試合をああいった形で勝てたので、優勝を目指す上で良い流れを作れたという手ごたえはありました。ただ、そこから中2日で戦った2試合目の上海上港戦に勝てなかった。個人的には、次の試合でのパフォーマンスや結果でPKストップの価値が決まると思っていました。そしてラウンド16敗退という結果も含めて、自分自身でPKを止めたプレーの価値を高めることができなかったと思います」

 

©Y.F.M

 

――PKをストップした際に肩を痛めたと聞きました。

 

 

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