松橋力蔵トップチームコーチが退任。マリノスユースからJリーグで活躍する水沼宏太や天野純、喜田拓也、高野遼などの選手のほとんどは松橋コーチの教え子。松橋力蔵のこれからに幸あれ
マリノスは13日、松橋力蔵トップチームコーチ(52)が退任することを発表した。松橋コーチは2021シーズンからJ2・アルビレックス新潟のトップチームコーチに就任することが決まっている。
現役時代はマリノスの前身・日産自動車サッカー部出身で、Jリーグ誕生時は横浜マリノスの一員としてプレーした経歴を持つ。引退後は指導者に転身し、2004年からマリノスのアカデミー指導者としてユース監督やコーチを歴任。そして近年はトップチームのコーチとしてチームを支えた。
印象深い出来事は、2017年のトップチームヘッドコーチ就任だろう。
エリク・モンバエルツ前監督が就任3年目を迎えたシーズンで、2016年が終わったタイミングで多くの功労選手がチームを去っていた。監督と選手に見えない壁があった時期で、コミュニケーション不足を解消するために当時のチーム統括本部長である利重孝夫氏がユース監督を務めていた松橋コーチを抜てきした。
リスタートとなったマリノスでその存在感は際立っていた。練習で率先して声を張り上げ、チームの雰囲気を盛り立てる。選手に対して時に厳しく接し、時に相談役にもなる良き兄貴分で、その働きぶりはまさしく“縁の下の力持ち”と呼ぶにふさわしい。
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