【サッカー人気1位】なぜ強化に継続性がない? なぜ出戻り選…

「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

大津祐樹のジュビロ磐田への移籍は、ひとりのプレーヤーとしてもっともっと輝くため。15年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した功労者の旅立ちに、最大級の感謝とエールを送りたい

 

どんな時もフォア・ザ・チームを体現してチームを支えた大津祐樹の働きは、優勝した2019シーズンの“陰のMVP”と呼ぶにふさわしい。

 

 

出場したリーグ戦23試合中、先発は3試合のみ。ボランチから前の全ポジションをこなせる大津が18人のメンバーに入ることでゲーム途中からの戦略に幅をもたらした。どんな状況でも泥臭くボールを追いかけて献身的にプレーできるパーソナリティは貴重だ。

 

 

 

途中出場した20試合は主にリードしている試合で、いわゆるクローザーとしての責務を全うした。途中出場時の戦績は16勝2分2敗で勝率は脅威の80%。試合終了のホイッスルが鳴り響き、誰よりも大きなアクションで喜びを表現するのが背番号7だった。

 

 

シーズン終盤は肋骨にヒビが入っている状態でも涼しい顔でプレーを続けた。患部をかばい続けた影響もあり、優勝を決めた最終節のFC東京戦は出場できなかったが「チームのためにやれることをすべてやる」。最後の最後までピッチに立つことをあきらめずにリハビリを続けてチームに活力をもたらした。

優勝直後に行った扇原貴宏との対談インタビューで印象的な言葉がある。

「自分自身はスタメンで出られない時期も多かったけど、常に『チームのために』という考えで動いたつもり。だから途中出場で短い時間だとしても、与えられた状況で何をすべきか前向きに取り組めていて、すごく楽しかった。自分が歩んできたキャリアの中で、間違いなく一番いいチーム」

 

 

ピッチ外での貢献度も大きかった。SNSを活用して会社やファン・サポーターを巻き込むことで大きな波を作り出し、一体感やグルーブ感を演出。目に見えない力と熱が優勝への追い風になったのは記憶に新しいところだ。

その姿勢は2020年も変わらなかった。コロナ禍で連戦が続いた影響でチームとして結果が出ない苦しい時も、練習グラウンドで先頭を走るのはいつも大津だった。その姿勢が後輩選手たちに好影響を与えた。

 

 

しかしリーグ戦での出場は12試合と前年からさらに減り、公式戦での先発はACLグループステージ第6節のシドニーFC戦のわずか1試合。チームは無冠に終わり、大津自身にとっても不完全燃焼なシーズンとなったのは間違いない。

 

 

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