「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「忘れることのほうが大事」(富澤)・「熱い戦いだった」(栗原) +中町・中澤・齋藤・兵藤他 [名古屋戦後コメント] -1,953文字-

【試合を終えて】

MF 27 富澤 清太郎

「どこのチームと対戦しても相手のシステムには興味なかった。それよりも今日の前半の距離感の悪さ、思い描いている共通理解のなさ、それに尽きると思う。 距離感の悪さは修正が効かなかった。最初からおかしいなと思った。1回目にボールを受けたときに、いるべきところに人がいなかった。それでセカンドボール が拾えなくなっていった。食いつかせる時間がないし、みんなでイメージを合わせて前へ運ぶこともできなかった。忘れることのほうが大事」

樋口 靖洋 監督

「1試合1試合が決勝戦のつもりで今年のベストゲームをやろうと話していた。最初の15分は受けるというか慎重になってしまった。結果的にその15分が重くのしかかってしまった。シーズンの最初から勝ち点68を目標にして、それを達成できれば優勝争いができると思っていた。残り3試合を勝つとその数字になるので、そのために次のゲームからしっかり戦いたい。(中村不在の影響について)やるべきことをはっきりできなかったことが問題。シュン(中村)がいるメリットもあれば、いないことで出るメリットもある。そちらをポジティブにとらえたい」

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DF 22 中澤 佑二

「シュン(中村)がいないのにシュンがいるときと同じサッカーをしようとしたことがこのゲームの一番の反省点かなと。マチ(中町)がトップ下に入って、オグ(小椋)が入ったのに、トップ下にシュンがいるようなサッカーをして名古屋にペースを握られてしまった。出る選手の特徴をそれぞれが理解して、誰が出ても大崩れしないようにしないといけない。みんなの頭の中に『シュンがいれば』というのがあったのかな。依存していたかなと」

GK 1 榎本 哲也

「点を取ったあとに例えばFWなんかは前へ行こうという気持ちが強くなる。そこで全体の意思統一ができなくて、カバーがずれて、ずれて、最終的に(藤本)淳吾のところがポカンと空いた。空いたのは分かっていたけど、そこに人を付かせることができなかったことに悔いが残る。そのあとのシュートも自分が止められればよかった。残り全部勝つことを目標にしていたけど、それは難しいことだし、いつかこういうときが来ると思っていた。負けはしたけど内容的には押し込んでいる時間帯もあったし、切り替えて次の試合に臨みたい」

DF 4 栗原 勇蔵

「失点もそうだけど、全体的に名古屋に付き合ってしまった。名古屋はパワーがあるし、そういう展開になってはいけなかった。うまくいかないときに、とりあえずシュンさん(中村)に預けるということができない。走力でカバーできればよかったけど、それができなかった。優勝は簡単にできないと感じた(ケネディとの一件について)褒められた行為ではないかもしれないけど熱い戦いだった」

MF 8 中町 公祐

「マルキとの関係は試合中も話していたし手応えを感じている。ただビルドアップからのところがうまくいかなかった。オレが離れすぎているのか、ボランチが引いてもらおうとしているのか、そのあたりは試合中も話していたけど問題だった。チームとしては相手のサイドの裏がテーマだったので自分はそこにランニングして、ボランチにピックアップしてもらうほうがいいと思っていた。ちょっとアバウトでもいいから蹴ってもらってよかった。全体的に走る距離が長くなると後手後手に回るし、守備ではそういうスイッチの入れ方が多かった。相手の個々がボールをある程度収められる選手だったというのもある」

MF 7 兵藤 慎剛

「良くなかったと思う。いつも以上に入り方が良くなかった。PKでの失点はしょうがない。点を取ったあとにすぐ失点してしまったことも問題。あそこでチームとして引き締めるような戦い方をしないといけなかった。ゴールはオフサイドかと思ったけこ、たぶん逆サイドに相手選手がいたんだと思う。(齋藤)学がいいボールをくれて、いいトラップができた。でも勝たないと意味がない。シュンさん(中村)がいない中で勝てなかったのはチームとして力が足りないから。でも残り3試合を勝ちきればチャンスはあると思う」

MF 11 齋藤 学

「最初の入り方が良くなかったし、ちょっとしたミスが多かった。個人的にはそれなりにできたと思うけど、もっとやらないといけないという感じ。もっとやりたいと思う。シュンさん(中村)がいないからというのはおかしな話だけど、自分が左サイドでもっと起点になったりチャンスを作らないといけない。ミスからカウンターを食らう場面もあったけど、チャンスを作った回数もここ数試合と比較すると多い。入らなかったことが問題で、あと2~3点は自分のところから取らないといけない。けがについてはとりあえず行けるところまで行こうという話だった」

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