「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「次の試合は全員が今までの倍以上努力しないといけない」(マルキ)・「満員のスタジアムを力に変えられなかった」(学) [新潟戦後インタビュー(2)] -2,345文字-

【試合を終えて(2)】

FW 18 マルキーニョス

「今日は難しい試合になると分かっていた。実際にやってみて難しい試合になってしまったが、自分たちはいくつかあるチャンスの中でしっかり決めないといけなかった。そこで決められずに失点していまい、結果的に負けてしまった。今回はこの結果を受け止めて、次に向かっていかないといけない。チームとしても自分としても今日にかけていたので、悔しさがすごく出た。本当はホームで決めたかったが、次はアウェイで川崎F戦がある。川崎Fはまた難しい相手だが、そこに向けてしっかり顔を上げて準備して向かっていかないといけない。次の試合は全員が今までの倍以上努力しないといけない試合になる」

DF 13 小林 祐三

「前半ああいう形になるのは正直予想していた。相手のプレスの速さは前の 試合を見ても分かっていたし、それをうまく外せればベストだけど、ああいうふうに中盤でガチャガチャして、お互いサッカーをしていない感じになった。それ は個人的に頭に入れてやっていた。それでも絶対にネガティブにならないように、0-0だったらウチの試合と思っていた。案の定、無失点で乗り切ったら後半 から新潟が疲れて走れなくなってプレスが緩んで、セカンドボールもウチが拾えるようになった。そこまでは予定どおりだったけど、相手のほうがウチより先に 点を取った。それだけだと思う。(1失点目について)(栗原)勇蔵くんとかぶってしまった。すぐ後ろに敵がいると思ったけど、それが勇蔵くんだった。勇蔵 くんの邪魔をするような感じになってしまった。見えていなかったので、最初は新潟の選手に折り返されたと思った。その前からミスの連鎖でCKを取られたの で、ちょっと続いてしまった部分もあった。点を取られる雰囲気はなかったし、新潟もまさかあそこで点を取れるとは思っていなかったのでは。そのあとも相手 のカウンターは単発であったけど、フィニッシュまで行かれることもなかったし、怖くはなかった。自分としては結構強気で打開していこうとしていた。ウチの CBが中でやられる感じもなかったし、高い位置をとってもカバーにも間に合っていた。何度かエリアの中にも入れて、そこでああしておけばよかったというの は何回かある。相手が厳しく来ていて攻め手がない状況では、自分がサイドからチームに時間やスペースを与えられるようにプレーしていた。結果が出なかった のは残念だけど、何回かエンドラインまで行けたので。1試合勝てばいい状況に変わりはない。下の結果も見たけど、そんなに悪いものでもないと思うし、こう なったら勝つしかない。変な気負いがあったわけでもないし、何が悪かったというのもまだ難しい。頭をクリアーにして次に向けていけたらいい。中盤で戦って くる相手にウチは分が悪い。前半は相手の土俵に乗ってしまった。今日は前半を無失点に抑えた時点でウチのゲームだったんだけど。相手にやられての0-0 だったら話は違うけど、相手のシュートらしいシュートも何本かしかなかった。後ろは踏ん張って守れていたので、そこはポジティブに捉えてもいいのではない か。今日は6万人の圧力というものは感じなかったし、そこや優勝のかかったプレッシャーに敗因を求めるのは、ちょっとナンセンスだと思う。次の等々力には 等々力の雰囲気もあるし、相手もライバルチームに目の前で優勝されたくないだろうから必死に来るはず。今日はあらためて優勝するのは簡単じゃないなと思っ た。一つひとつはね返してモノにしていくしかない。負けて、セレモニーの前はチームの雰囲気を見て心配だったけど、みんなロッカールームに入るころには普 通に顔を上げていた。だから大丈夫だと思う」

下バナー

 

MF 8 中町 公祐

「不用意なボールの取られ方をすることが多かった。ガチャガチャしたボールが相手のところにこぼれることが多かったけど、我慢して続けて逆にマイボールになったらチャンスになっていた。雰囲気は良くはないけど、これだけお客さんが入ったのに勝てなかったという思いがそうさせているだけで、これだけの人がマリノスを応援してくれていると捉えてやっていきたい」

MF 27 富澤 清太郎

「後半に流れが来ることは分かっていたけど、一歩なのか半歩なのか足が伸びなかったりした。前半からもう少しゴールをするための過程をクリアーにできていればよかった。勝ち急いだわけではなかったけど、相手がすごく勢いよくプレスに来ていたので、それをひっくり返そうとしていた。相手よりもウチのほうが技術的には確実に上だった。新潟も勢いは持っていたけど、後ろ向きに走ったときのボールの処理に対して、相手のディフェンスラインがミスをしているのもゲームの中であった。もうちょっと最後まで裏を突ければよかった。サイドから裏に蹴る時間を作るためのビルドアップができれば、今日に関して言えばよかった」

MF 11 齋藤 学

「簡単に(優勝を)決められればよかったけど、それはできなかったので切り替えていければいい。試合が終わった直後は悔しい思いや、満員のスタジアムにしてもらったことを力に変えられなかったことに対する不甲斐なさを感じたけど、そんなことを言っていても仕方ない。最終節でフロンターレに勝てば優勝なので、気にすることなくまた1週間準備していきたい。今日は新潟がすごくいいサッカーをしていて、プレッシャーの速さやチームとしての動きがよかった。その中でしっかりと前半を0-0でできたけど、後半はチームが押し込んだ中でカウンターを受けた。そこは相手が一枚上手だった。ただ、こういうゲームもあると思うし、今年マリノスがこういうゲームをすることはなかなかなかった。切り替えて、またいい試合ができればいい。もうやるしかない」

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ