「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

マン・オブ・ザ・マッチを選ぶとしたら、中盤で実効性高くプレーした渡辺皓太。今のチームは期待以上のパフォーマンスでチームを勝利に導く新たなエネルギーを求めている [J3節 福岡戦レビュー]

 

パス、ドリブル、ヘディング、そしてシュート。エウベルがオフェンス力を見せつける

 

加入後初先発を飾ったエウベルが攻撃のけん引車となり、マリノスを引っ張った。

 

 

立ち上がりの1分、左サイド奥のスペースへ鋭いパスを通すと、これに反応した前田大然がスピードを生かして抜け出す。前田のクロスは惜しくもゴール前の味方に合わなかったが、エウベルは空いたスペースを見つけてしっかりパスを通す能力を披露した。

 

 

19分には左サイドでボールを受け、初速スピードを生かしたドリブルで局面を打開。最終的には複数人でプレッシャーをかけてきた相手に奪われてしまったものの、スルスルと抜けていくドリブルは大きな可能性を感じさせた。

シュートシーンでも存在感を発揮。20分に渡辺皓太のクロスをファーサイドから頭で合わせる。前節のサンフレッチェ広島戦でも打点の高いヘディングで決定機を迎えたように、跳躍力と最高到達点で当てる技術はホンモノ。シュートは枠をとらえ切れなかったが、ヘディングでのゴールは時間の問題だろう。

そして36分、やや強引に放ったシュートが相手選手のハンドの反則を誘い、PKの判定に。これをマルコス・ジュニオールがきっちり決めてマリノスが先制に成功した。数多くのチャンスを作り出し、さらに得点にも絡んだのだから上々の初先発と言っていい。

 

 

アンジェ・ポステコグルー監督は「初スタメンのエウベルもうまく対応してくれた」とご満悦。さっそく自慢のオフェンス能力を見せたことは次節以降を考えても大きな価値があった。

 

 

終わってみれば3-1。地力の差で今季リーグ戦初白星を手にする

 

1-0で折り返した後半、貴重な追加点を決めたのは今季初先発となった小池龍太だった。

ゴール正面、距離は25メートル近くあっただろうか。渡辺からのパスを受けると、トラップすることなく前を向いてシュート体勢に。力強く叩いたシュートはゴール左隅へ突き刺さった。

 

 

 

ヨコエク

(残り 1133文字/全文: 2009文字)

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