「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ベストシーンには扇原貴宏の乾坤一擲のボール奪取を挙げたい。そしてこのボールを拾ったマルコスからのパスが追加点へ [J4節 浦和戦レビュー]

 

前田が3戦連発で今季5ゴール目。早めの交代が示す存在価値とは

 

立ち上がりの2分のゴールが決まり、マリノスは一気に加速した。仲川輝人の鋭いクロスに飛び込んだのは前田大然だ。「テルくん(仲川輝人)から速いボールが来るのはわかっていたので、そこでニアに行くふりをしてファーに行ったことでフリー」という巧みな動きでタイミングよくボールに合わせた。

 

 

ストライカーポジションで起用された前田の勢いは止まらない。攻撃だけでなく守備のシチュエーションでも力を発揮し、前半だけで31回を記録したスプリント能力を存分に見せつけた。それはボールをつなぐサッカーにシフトした浦和レッズに対して効果絶大で、最終ラインやGK西川周作に絶え間なくプレッシャーをかけ続けた。

前田の頑張りが実を結んだのは26分。後述する連動したプレスに前田も一役買い、最後はマルコス・ジュニオールの浮き球パスを受けた仲川の落としに右足一閃。強烈なボレーシュートを叩き込んだ。

 

 

これで3試合連続ゴールとなり、今季5ゴール目に。思い返せばちょうど1週間前のサンフレッチェ広島戦で、独力で今季初ゴールを奪ったことが波に乗ったきっかけで、これは自らが作り出した流れである。その広島戦はビハインドが響いて勝ち点1獲得にとどまったが、その後の2試合はチームも2連勝と結果に直結している。

前田は62分に交代でベンチへ下がった。ちょっぴり早めの交代は3-0と大勢が決した後だからこそ。中2日で戦う次節を見据えての交代策で、背番号38が今のマリノスに欠かせない存在であることを逆説的に証明している。

 

 

 

連動したプレスと背番号6が見せた乾坤一擲のボール奪取

 

印象的なワンシーンを選ぶのに困る試合だった。

先制点はマリノスらしさに溢れていたし、負傷したティーラトンに代わって左サイドバックとして出場した小池龍太のゴールも素晴らしかった。

 

 

リーグ戦で今初めてクリーンシートを達成した守備陣も賞賛されるべきだろう。ディフェンスリーダーの畠中槙之輔は「展開の中で相手にボールを持たれる時間もあったけど、そこは自分たちでも試合前から『自分たちの時間ばかりではない』としっかり話し合っていた。去年思い知らされた試合ばかりだったので、そこでうまく対応できた」と手ごたえを口にした。

 

 

ただ、ベストシーンには扇原貴宏のボール奪取を挙げたい。前項で記述した前田の2点目のシーンである。

 

ヨコエク

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