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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

準決勝を突破した価値 [天皇杯準決・鳥栖戦レビュー] 藤井雅彦 -1,348文字-

マリノススタイルを発揮しての完勝だった。前線からの切り替えの早い守備、中盤での落ち着いたポゼッション、そして兵藤慎剛の決勝ゴールに象徴されるアタッキングサードでの崩し。すべてにおいてサガン鳥栖を圧倒し、2-0の完勝を収めた。後半ロスタイムに中村俊輔が決めた2点目は、自分が決めるという強い意思を感じさせた。そのシュートを左ポストに当てながらゴールに決めるのだから、あっぱれである。

4-2-3-1_奈良輪右 冷静に考えると、順当な勝ち上がりと言えるかもしれない。天皇杯での戦いぶりを振り返ると2回戦での青森県代表・ヴァンラーレ八戸戦を皮切りに、3回戦でJ2・栃木SC、4回戦はJFL・AC長野パルセイロ、準々決勝はJ1・18位の大分トリニータ、そして準決勝がJ1・12位の鳥栖だった。リーグで常に優勝争いを演じ、最終的に2位という好成績を収めたマリノスにとっては、すべてのチームが格下であった。

サッカーに絶対はない。そのため相手が格下でも敗れるリスクはそれなりにあるだろうが、きっちり勝ち上がったことは評価に値する。特に準々決勝の大分戦はリーグ戦で優勝を逃したショックからの切り替えが難しい一戦だった。「大分戦が一番難しかった」(富澤清太郎)。その難関を攻略し、準決勝の鳥栖戦では本来のパフォーマンスを見せてくれた。

天皇杯決勝に向けては明日の原稿に譲るとして、ここでは準決勝を突破した価値について言及したい。鳥栖に勝利し、決勝の相手はサンフレッチェ広島に決まった。必然的にマリノスはゼロックス・スーパーカップの出場権を獲得し、ACLのグループリーグは天皇杯優勝チーム枠にスライドした。つまり来シーズンの公式戦開幕日が決まり、日程も見えてきたというわけだ。予定が見えるのは少しでも早いほうがいい。チームも、サポーターも。

 

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鳥栖4-2-3-1 クラブの資金面という観点でも、価値は計り知れない。まずは決勝戦の結果次第で優勝賞金(あるいは準優勝賞金)を獲得できる。スーパーカップ出場でも同様の効果が得られるだろう。未来への展望という点で、過去2年の鬼門だった12月29日を突破した意義は大きい。

ただ、こうした大会以外の要素が含まれてしまうのは、本当は正しくないのかもしれない。ここまでJ1の上位チームが早々と姿を消しているのも、この時期の大会開催と無縁とは言い切れない。だからこそマリノスと、そして決勝戦の相手となるサンフレッチェ広島は誇らしい。「力のある2チームが残った」(栗原勇蔵)。

さぁ、決勝戦だ。マリノスファミリーで国立へいこう。元日、14時、サッカーの聖地をトリコロールで染めよう。頂点に立つ瞬間がすぐそこに迫っている。

 

 

 

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