「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

選手は試合に出場しなければならない – 天野・田代の移籍について [シリーズ移籍の真相2014] (藤井雅彦)

すでにクラブから正式リリースがあったように、天野貴史(27)と田代真一(25)が来季ともにJ2のジェフユナイテッド千葉でのプレーを選択した。前者は期限付き移籍、後者は完全移籍となる。

両選手に共通しているのは、2013シーズンは出番に恵まれなかったということ。天野は第4節・FC東京戦で先発出場してアシストを記録したが、その後はベンチを温める日々が続いた。結局、シーズンを通してわずか2試合の出場にとどまった。小林祐三が右SBとしてプレーの幅を広げ、奈良輪雄太は貴重なバックアッパーとして機能した。天野にとっては辛いシーズンとなった。

一方、田代にいたっては出場はおろか、ベンチ入りすらままならなかった。リーグ戦でのベンチ入りは栗原勇蔵が出場停止となって繰り上げられた第30節・大分トリニータ戦のみ。中澤佑二&栗原のレギュラーCBにポジション争いを挑むどころか、新加入のファビオに3番手CBの座を譲った。

真っ先に移籍が決まったのは田代である。千葉の強化担当部長を務めている唐井直氏は2012年までFC町田ゼルビアのGMだった。勘のよい読者はすでにお気づきだろう。田代は2011年、2012年と町田へ期限付き移籍していた。当時のパフォーマンスや人間性が評価されての完全移籍である。田代自身はマリノスとの契約を1年残していたが、千葉は完全移籍での獲得を打診してきた。育成組織出身の選手ではあるが、これがクラブを巣立つタイミングということだろう。完全移籍し、複数年契約で千葉の一員となる。

天野についての移籍話がまとまったのは12月下旬だった。

 

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