「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

桜満開、5-0。いよいよ仲川輝人のゴールラッシュも始まる予感 [L杯2節 広島戦レビュー]

 

喜田拓也がキャプテンである理由

 

大量5得点による圧勝劇は、帰ってきたキャプテンを祝福するのに最高のシチュエーションとなった。

 

 

今季初めて先発メンバーに喜田拓也の名前があった。背番号8はキャプテンマークを巻いて列の先頭を歩いて入場し、コイントスを行って円陣の掛け声をかける。ダブルボランチを組む扇原貴宏と熱いタッチを交わして士気を高め合い、ピッチの上でキックオフのホイッスルの音を聴いた。

 

 

序盤にマルコス・ジュニオールが負傷交代するアクシデントに見舞われても喜田は動じない。冷静に戦況を見極め、仲間のカバーリングに疾走し、手を叩いてチーム全体を鼓舞する。マリノスのキャプテンがピッチに帰ってきたことを強く実感する瞬間だった。

 

 

28分にオナイウ阿道のゴールで先制に成功し、1-0で折り返した後半に本当のゴールショーが始まった。53分に仲川輝人が今季初得点を決めると、58分に右サイドバックで先発した岩田智輝がエウベルのお膳立てを受けてヘディングシュートを叩き込む。64分には天野純のクロスをオナイウが合わせ、こぼれ球を拾った仲川がこの日2点目をきっちり沈めた。ゴールショーのトリを飾ったのは先制点を決めたオナイウだ。和田拓也の縦パスを受けて体の向きを作り、コースを狙ったシュートでゴールネットを揺らす。

 

 

喜田は3点リードの63分にお役御免でベンチへ下がったが、ゴールが決まるたびに喜びの輪に加わって笑顔をこぼした。ルーキーの樺山諒乃介と南拓都が出場する際には彼らを勇気づけるような仕草で背中を押す。

 

 

 

ヨコエク

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