【サッカー人気2位】ユンカーのプレーから予想される起用法、…

「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ファンタジスタと必殺仕事人。ゴールで完結させた二人の日本人スコアラー [J10節 札幌戦レビュー]

 

札幌のマンツーマンディフェンスに対し、マリノスは逃げも隠れもせず徹底抗戦

 

前半に惜しいシュートが2回クロスバーを直撃するなど、この試合の前半もチャンスを決めきれなかった。さらに後半立ち上がりの47分に警戒していたはずのセットプレーから手痛い失点。苦手意識のあるアウェイの地でビハインドを背負ってしまった。

しかし、そこからトリコロールの反撃が始まった。アンジェ・ポステコグルー監督が最大限の賛辞を込めて言う。

CKから失点して難しい状況になった。でも、その後の選手のリアクションが素晴らしかった。最後の最後まであきらめず、チャンスをモノにした。同点にして、2点目を入れても、3点目を狙った。選手たちの気持ちが見えた試合だった」

 

 

失点しても下を向かなかったのは、試合序盤からやってきたことへの手ごたえがあったからだろう。北海道コンサドーレ札幌のマンツーマンディフェンスに対し、マリノスは逃げも隠れもせず徹底抗戦。ロングボールで逃げる策は選ばず、いつも通りのビルドアップで打開を図った。

チャンスを作り出せた場面があった一方で、ボールを失ってピンチになったシーンもある。それは質、クオリティの課題であり、まだまだ伸びしろが残されている。札幌相手にパーフェクトな内容を演じるのが難しくても、しっかりとチャレンジを貫いた姿勢が終盤の逆転劇への布石となった。

指揮官は胸を張った。

 

 

「スタートのメンバーがあれだけの内容にしてくれたからこそ交代のメンバーもインパクトを残せる。スタートの11人がいなければ成り立たないことだった」(ポステコグルー監督)

 チームの総合力で手にした勝ち点3だ。

 

 

天野の閃きと高度な技術。ゴールを決めたオナイウの必然性

 

交代出場で試合のすう勢を大きく変えた選手にフォーカスしたい。

まずは同点ゴールを演出した天野純だ。マルコス・ジュニオールの先発復帰によってベンチスタートに回ったが、先発していた最近2試合のパフォーマンスが悪かったわけではなかった。

 

 

その自信がアシストシーンに凝縮されている。右サイドに流れながらボールを受けたが、対応したDFの動きと間合いを確認する余裕があった。そこでボールをまたぎフェイントを入れ、なおかつファーストタッチで前を向く選択をした。そしてドリブルでゴール方向へ侵入しながら、相手が予測しづらいタイミングでのアウトサイドキックでオナイウ阿道の得点をアシストした。

一連のプレーは頭で考えたのではなく、おそらく咄嗟に体が動いたもの。瞬間的な閃きと、それを実際にできる高度の技術が組み合わさったからこそのスーパーアシストだった。

 

 

そしてゴール前でクロスを呼び込む動きをしたオナイウも素晴らしかった。得点シーンを振り返る言葉はとても興味深い。

 

ヨコエク

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