「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「F・マリノスでは (自分のゴールが) 増えて、自然とガッツポーズが出ています。まだ喜び慣れていなくて改善の余地はあるのかなと(笑) ファン・サポーターと一緒に喜べる瞬間を作りたい」[小池龍太インタビュー(前編)]

【小池龍太選手インタビュー(前編)】

実施日:414日(水)

インタビュー・文:藤井 雅彦

 

 

加入から約1年が経ち、すっかり欠かせない戦力となっている。ピッチ内では本職の右サイドバックだけでなく左サイドバックもそつなくこなし、ピッチ外ではSNSも活用してチームメイトと絡む。

今季に入ってからはすでに2得点を挙げ、ド派手なガッツポーズでファン・サポーターの心をつかんでいる。喜怒哀楽を惜しみなく表現する理由、それができる理由とは――。

ヨコハマ・エクスプレスは小池龍太のパーソナルな部分に迫った。

 

 

©Y.F.M

 

 

シンデレラストーリーではなく苦労のほうが多かった。でも、そのキャリアを誇らしく思っています

 

―-はじめに小池龍太選手自身のサッカー人生やキャリアを一言で表すと、どんな表現になりますか?

「一言ですか、難しいですね。うーん、僕自身は常に這い上がってきた人生だと思っています。その中で自分に足りないものを補うために、それから持っているポテンシャルや能力、自分のポジティブな面を伸ばそうと努力し続けてきたサッカー人生だと思います」

 

 

――小池選手の経歴はプロサッカー選手の中でも特別に感じます。歩んできたキャリアに誇りを持っていますか?

「すごく誇らしく思っています。この人生をさらに築き上げていき、最終的にサッカー選手を引退する時に自分で振り返るのが楽しみです。現時点では、ここまでキャリアを築けていることをポジティブに考えています。例えば出場試合数やプレーしてきたチームの一つひとつは僕にとって誇り高いものです」

 

――JFL所属クラブから一歩一歩階段を上がってきたキャリアです。

「僕の中では当時JFLのレノファ山口FC(現・J2)からプロのキャリアをスタートさせたことが一番大きな出来事で、その1日目から『頑張るのはいつも今』と心掛けています。毎日を全力で積み重ねてきたおかげで少しずつカテゴリーが上げることができ、レベルの高い環境でプレーすることで自分の成長を促すことができました」

 

 

――あらためてJFLでのプレーを選択した理由を聞かせてください

「当時、僕に大学進学の選択肢を与えてくれた方もいました。でも僕はひとりのサッカー選手としてキャリアをスタートさせたかった。お金を払って観戦してくれる人にプレーを見せたかった。アマチュア契約でしたけど、お金を払ってスタジアムに来てくれている人がいる以上、自分のプレーは誰かに評価されるわけです。JFL1年目からプロサッカー選手の意識で生きて、自分のキャリアを作っていこうと思いました」

 

――努力の甲斐あって、とんとん拍子にカテゴリーや所属クラブの格が上がっていきました

 

 

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