キャンプらしくなってきた、と富澤はニヤリと笑った [宮崎キャンプ5日目レポート] (藤井雅彦) -1,362文字-
「キャンプらしくなってきた」
午後の練習後、富澤清太郎はニヤリと笑った。7日間に渡るキャンプの5日目だから疲労はもちろんピークに達しているはず。終わりが見えてきたという安堵感はあっても、残念ながら体は言うことを聞かない。分かっていても体がすぐに反応しないのだ。その理由こそが疲労だ。
すると次第にストレスが溜まっていく。動くはずの体が動かず、例えば対人練習でも一歩遅れてしまう。それが接触プレーになる場面もある。実際、この日の午後練習は明らかにファウルが増えた。選手は皆、本能的にはファイターだ。公式戦ではないと分かっていても、判定に疑問があれば首を傾げる。だからさらにストレスが溜まる。
この悪循環の果てにあるのが、負傷というアクシデントだ。疲労がストレスとなり、最後は集中を欠く。そういった状況下での気を抜いたプレーがアクシデントの引き金となる。その点で、この日をけが人なく終えられたの幸いである。
「体の張りを訴えている選手も何人かいる。でも張らせないといけない時期でもある。今日の午前中の最後にフィジカルをやったので体が重かったと思う。けがは怖いけど、そればかり恐れて負荷を落としてもいけない」
(残り 774文字/全文: 1271文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ