二連勝の収穫と課題 [宮崎キャンプ6日目 練習試合 福岡戦] (藤井雅彦) -2,275文字-
【練習試合リザルト】
日時:2月6日(木)15時キックオフ
形式:30分×4本
結果:2-1(0-0、2-0、0-1、0-0)
得点者:34分中村、56分齋藤、88分石津(福岡)
この日の宮崎県はとにかく寒かった。気温が5℃前後まで冷え込み、つい数日前まで20℃を超えていたのがまるで嘘のようだ。それに朝から降りしきる雨が追い討ちをかけ、凍えるような寒さの中でアビスパ福岡との練習試合が行われた。
まず、この日も負傷者が出なかったことを喜びたい。右でん部の違和感を訴えている伊藤翔もランニングの速度を上げており、順調に行けばキャンプ終了後には全体練習に合流できる見通しだ。練習試合は2日前の徳島ヴォルティス戦と同じ30分×4本の形式で行われ、伊藤を除くフィールドプレーヤー全員がピッチに立った。短い選手は30分間、次に45分間の選手が数名、そして60分間出場した選手もいる。これについてはコンディションや年齢を加味しながら、徳島戦とこの福岡戦、そして明日のヴァンフォーレ甲府を含めたトータルタイムから割り当てられているようだ。
何度も書いているように、樋口靖洋監督はキャンプ中の練習試合について「シャッフルしていく」ことを明言している。とはいえ、結果的に主力組が多く集まるゲームがあっても不思議ではない。この日の1本目はまさにそういった形である。フィールドプレーヤー10人のうち、昨季のレギュラーが6人おり、準レギュラーの小椋祥平もいた。っそして残りの3人は移籍加入組の矢島卓郎、藤本淳吾、三門雄大だ。彼ら3選手がレギュラー格の選手に混ざってどのようなパフォーマンスを見せるかがこの日の最大の焦点だった。
結果的に、収穫と課題の両方が見えた。収穫はそれぞれが持っている個性を出し、それを連係プレーとして形にしたことだ。矢島は周囲と呼吸が合わない場面もあったが、前線でさすがの身体能力を見せた。起点となるポストプレーから中村俊輔がサイドへ展開し、オーバーラップした三門雄大がクロスを上げる。一連の流れはとてもスムーズで、得意の形に持ち込んだときの矢島は無類の強さを発揮する。
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